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モルタルとコンクリートって何が違うんてすか?
モルタルはセメントと水と砂からできています。
なるほどですね、ではコンクリートは?
コンクリートはモルタルに石を加えたものです。
こんな悩みを解決します。
モルタルとコンクリートの違い
モルタルの材料や特性について
コンクリートの材料や特性
この記事では、モルタルの材料や性質、特性とコンクリートの材料や性質、特性をご紹介します。
読み終えれば、モルタルとコンクリートって何が違うか理解できます。
執筆者
土木工学科卒業の1級土木施工管理技士が、モルタルとコンクリートについて詳しく解説します。
なお、土木工学科については[土木工学とはどんな学問?土木工学科卒業の1級土木施工管理技士が徹底解説]で詳しく解説しています。
モルタルとコンクリートって何が違うんですか?
それぞれ材料が異なります。
まず、モルタルとコンクリートの材料は以下の通りです。
コンクリートは「モルタルに石が入ったもの」と考えるとわかりやすいですね。
以下の図を見れば良くわかるように、コンクリートとモルタルのどちらにも必要なのがセメントです。
まずは、コンクリートとモルタルの材料として必要不可欠なセメントについて詳しく解説します。
モルタルとコンクリートは材料が異なる
セメントとコンクリートが違うことがよく分かりました。
では、次にセメントが何からできるか見ていきましょう。
セメントは、コンクリートにもモルタルにも使われる粉末状の建設材料で、ホームセンターなどで普通に売っている建設材料です。
製造方法としては、石灰石を主材料に「クリンカー」にせっこうなどを加えて細かく砕いてセメントを造ります。
クリンカー
セメントの原料をキルンなどの焼成窯の中で1,500℃程度まで昇温焼成し、その後急速に冷したもの
セメントのルーツは約9千年前の新石器時代から使われている歴史のある建設材料です。
今ではdiyとして駐車場の一角としてモルタルを練ったり、タイルを自分で貼る際の下地として広く活用されるセメントですが、なぜセメントは固まるのかご存じですか?
ホームセンターでも一袋数百円と安価な素材であり、建築でもなじみが深く素人にも扱える材料です。
テレビ番組でも頻繁に使われる材料で、あなたもなじみが深い材料だとは思いますが、セメントがなぜ固まるのかという原理を知っておくことで品質の高い構造物を構築できます。
セメントが固まるのは、練り混ぜた水が渇いて固まるわけではありません。
セメントは、水と科学的に反応し水和物を生成し硬化します。
その中でセメントは砂や石を繋ぐ接着剤のような役割をします。
セメントが硬化する時の化学反応は複雑で簡単に表すことができないです。
よく間違えられるのですが、決して乾燥するから固まるわけではありません。
セメントは水と科学的に反応することで硬化する
コンクリートって、どんな特徴があるんですか?
コンクリートは、自由に形を造ることができて耐久性に富む材料です。
コンクリートはセメントと水と砂と砂利でできています。
コンクリート=セメント+水+細骨材(砂)+粗骨材(石、砂利)
工事現場で使用する際には、しっかりと混ぜ合わせた状態で使用し、練り混ぜ前には配合という練り混ぜる分量を精密に計測します。
現代社会になくてはならないコンクリートは年間約2億トン出荷されています。
まさに、現代社会になくてはならない建設材料です。
コンクリートは圧縮に強く引張に弱い材料で、硬化したコンクリートはあらゆる方向から押される圧縮に強く、逆に外に引っ張られる力には弱いのです。
コンクリートの弱点を補うために、補強材として広く活用されているのが鉄筋になります。
鉄筋はコンクリートと異なり、引っ張りに強い建設材料です。
鉄筋
引張に強く圧縮に弱い建設材料
鉄筋とコンクリートはお互いの弱点を補いあうことができるので、複合建設材料として広く活用されています。
ちなみに、鉄筋については[鉄筋の種類とは!?丸鋼と異形棒鋼について解説]で詳しく解説しています。
✅鉄筋の種類や材質についても解説しています
鉄筋の役割や製造方法も記述しているので、3分程度でサクッと復習しましょう。
ちなみに、一般的には体積(立米)で注文します。
強度や種類によって異なりますが、¥20000/m3程度です。
1m3は1000リットルなので、
2リットルだと¥40
となり、相当安いことが分かります。
この安さが建設材料として幅広く利用される理由です。
コンクリートは「セメント+水+砂+石」
なお、コンクリートは引張りに弱いため、一定間隔で目地材が必要になります。
モルタルってあんまり聞かないですよね?
家の外構でもよく使われる材料ですよ。
モルタルはセメントと水と砂でできています。
モルタル=セメント+水+細骨材(砂)
「モルタル」は、主にレンガやブロックの目地として使用します。
モルタルはコンクリートに対して「かさ増し」の石がないため、コンクリートより価格が高くなるのです。
コンクリートもモルタルも固まる前には柔らかいので、自由に形状を変えることができます。
とくにモルタルは、粗骨材が入っていないため、コンクリートより薄く仕上げることができます。
そのため、仕上げや調整剤として使用するのが一般的です。
目地材としてモルタルの使用例
モルタルは基本的にコンクリートと同じ性質で、圧縮に強く引張に弱い材料になります。
そのため、モルタルが乾燥して収縮すると引張が生じてしまい、ひび割れが入ってしまうので注意が必要です。
モルタルは「セメント+水+砂」
なお、コンクリートは引張に弱いため、一定間隔で目地材が必要になります。
目地材については、どぼくじらさんのサイトの[コンクリートの目地材「エラスタイトとケンタイト」について設置理由や施工方法を紹介!]で分かりやすく詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
モルタルもコンクリートも、建設材料として現代社会にはなくてはならないものです。
あまり一般的な生活では使う機会がないかもしれませんが、DIYをやられる方にはぜひ頭に入れておいて欲しいです。
モルタルは「セメント+水+砂」
コンクリートは「モルタル+石」
セメントは9000年前から使われている歴史のある材料
以上、モルタルとコンクリートは何が違うのか解説しました。
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