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「土方って底辺の仕事だ」と聞きますが実際、どうなんですか?
3Kはすべて改善されました。 とは言えませんが、魅力のある仕事だと言えます。
なんで、 底辺の仕事と馬鹿にされるんですか?
「メディアによって情報」 「土方=中卒」 「日雇いの仕事」というイメージがいまだにあるからです。
・土木作業員になりたいけど世間のイメージが気になる…
・土方の仕事が本当に3Kなのか知りたい…
・土方の仕事に魅力はあるの?
こんな悩みを解決します。
・土方の仕事が底辺と馬鹿にされる3つの理由
・土方と呼ばれる人の仕事の実情
・土方の仕事の魅力5選
この記事では、現場監督として7年働いた経験から土方の仕事が底辺と馬鹿にされる理由や、実際の仕事内容について解説しています。
これを読み終えれば、土方の仕事に対するイメージが劇的に変わります。
執筆者
『つちとき』管理人|元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|1級土木施工管理技士|書籍『仕組み図解 土木工事が一番わかる』著者
『つちとき』管理人|元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|1級土木施工管理技士|【経験工種類】道路土工事、トンネル、PC上工、橋梁下部工|書籍『仕組み図解 土木工事が一番わかる』出版
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なぜ? 土方の仕事は底辺と言われるのですか?
昔言われた3Kや中卒の人がなるというイメージがいまだに根深いです
土木工事に従事する作業員のことを”土方”と呼ぶ人も多く、「中卒や高校中退みたいな低学歴の人がなる仕事だ」と差別的な考え方の人もいます。
では、なぜ土方が「底辺の仕事だ」と馬鹿にされるのか?
その理由3つを解説します。
業界の方でなければ、実際に工事現場で働いている姿を目にしたことがなければ、土木作業員の方と仕事をする機会もないと思います。
なので、土木作業員のイメージを得ているのは、テレビや雑誌などのメディアがほとんどではないですか?
メディアによって情報が操作されているというと少し言い過ぎかもしれませんが、TVの報道などは意図的なものを感じます。
たしかに工事現場でみかける職人さんたちは強面(こわもて)のお兄さんが多いのもたしかです・・・
土方になるために、必要な資格や学歴は必要ありません。
そのため、「誰でもなれる底辺の仕事」と捉える人が一定数います。
頭が悪いから体を使ってるんでしょ?
学生のときに勉強しなかったからでしょ!
こんなイメージを感じている方もいらっしゃるのが悲しい現実です。
土方と言えば“日雇い”というイメージがあるかもしれません。
実際に、建設業という業界は、工場などとは異なり基本的に現地で生産が行われます。
そのため、工事を行う場所に仕事がうまれ、雇用がうまれる業界です。
なので、需要ありきの「受注生産」という業界の形態であるため雇用が安定しにくい業界になります。
国土交通省の資料によると、出来高に合わせて従事者の人数が弾力的に変わっています。
このグラフからわかるように、閑散期と繁忙期では27、29万人の差があります。
そのため、閑散期の人数で正規雇用を行い、繁忙期は非正規雇用で対応しているのが今までのやり方でした。
具体的には、雨が降って仕事ができなかったり、来週から今までの2倍の人数が必要だったり、と天候や工事のスケジュールに合わせて雇用に対する需要が変化します。
そんな状況であるため、雇用や収入が安定しないことから、若者の入職者が少ないという事実がありました。
若者の入職者を増やし就業者を増やすため、業界全体で日給月給制を導入する会社が増えています。
日給月給制とは
月の基準額が決まっており、そこから欠勤分を差し引き支払われる額が算出される
国土交通省の資料によると、週休2日が導入されていない一般的な工事では、今では35.7%が月給制です。
各企業とも雇用の安定に努めているため、雇用や収入が安定させるように努力しています。
3Kと言われたいましたが、今はどうなんですか?
実際に働いている実感からすると、今でも3Kは変わらないと思います。
現場監督として7年働きましたが、いまだに「キツイ」「キタナイ」「キケン」という状況は0になったとは言えません。
甘い言葉で業界への入職者を誘っているサイトもありますが、正直にいいます。
「キツイ」・・・正直ラクな仕事ではありません
「キタナイ」・・土とコンクリートを扱う仕事のため、決してきれいではありません
「キケン」・・・「安全性が増しているとはいえ、100%安全な環境ではありません
もちろん、労働環境は改善されています。
日建連の資料によると、 災害の発生件数も右肩下がりで減少しています。
私も汗だくで土とコンクリートまみれになって作業をしていましたし、決して安全と言えない状態に遭遇したこともあります。
なので、中卒の馬鹿でも務まる底辺の仕事とはいえません。
土方の仕事と言うのは、バカでは決してできない仕事です。
現場ではミリ単位の精度が要求されるため、現場では計算も必要です。
さらに、作業をスムーズに進めるためには、常に次に必要な作業を考えて段取りを行うことが必要です。
何も考えずに指示されたことだけやるという人では全く務まりません。
土方の仕事に魅力はありますか?
泥臭い仕事だからこそカッコいい部分があります。
先ほど解説した通り、泥臭くかつバカではとてもできない仕事です。
とはいえ、世間的に悪いイメージがある通り、なかなか脚光を浴びない仕事であることは間違いありません。
現場で働きながら見てきた実体験を交えて、土工の仕事の魅力を5つ解説します。
土木の工事は公共性の高い構造物を構築する仕事です。
橋 トンネル、高速道路、ダム、など多くの人の役に立つ構造物を構築します。
そのため、土木の工事に携わることで多くの人の役に立つことができます。
私も工事に携わった構造物を娘に自慢するのが一つの夢です
また、自分の仕事が目に見える形で残ることは、大きなやりがいを感じることができます。
日本ではまだまだ、
仕事=お金をもらうための手段
という認識でいる方がほとんどです。
苦痛に耐えながら仕事をするものと言う価値観を持っている方は多くいると思います。
むしろほとんどの社会人の方がそのように思ってますよね・・・
しかし、日々汗を流しながら脳みそがパンパンになるまで考えて、自分の手で大きなモノを造っていくと日々充実感を得ることができます。
社会に貢献できているという充実感は何物にも代えがたい感情です。
汗をかいたあとのキンキンに冷えたビールはやめられません
たしかに、 身体を使った大変な仕事ですが、日々充実感を得ることができるのは土木作業員の魅力の一つです。
土方には誰でもなれると解説しましたが、 業界未経験者でもウェルカムな会社が多いです。
丈夫な身体さえあれば、学歴や必要な資格もありません。
建設業界に入りたいという方には、ピッタリです。
とくに今は国土交通省が建設キャリアアップシステムを導入し、今後は経験年数が可視化されていきます。
速いうちから現場の経験を積めて、それが評価される仕組みができつつあります。
もともとは作業員から重機オペになったり、クレーンの運転手になったり、 施工管理側になった人もいました
建設業界の技術が終結される現場で最先端の技術を学ぶことができるのは大きなメリットです。
建設業界も高齢化が進み圧倒的に、若者が不足しています。
若い人はそれだけ重宝される環境にあるのが建設業界です。
さらに、やる気がある若者は評価も高いです。
23歳当時出会った1歳年上の方は、年収700万でした
私は大学を卒業して22歳で就職しましたが、15歳から働いていた人とは7年の経験の差がありました。
「土方の人だから」・・・なんて馬鹿にできる要素など全くなく、経験も知識も方法で私が学ぶことばかりでした。
若いうちからやる気がある人が活躍できて、さらにしっかりと評価される環境が整っているのが今の建設業界です。
日建連の資料によると、 建設業の男性労働者の賃金は2019年度から下がっていますが、公共工事設計労務単価の全国全職種平均値は10年連続の上昇となっています。
働き方改革として、 時間外労働時間短縮のために上がり続けることが予想されています。
ものづくりの仕事は能力やスキルがダイレクトに進捗に影響します。
「昨日は10mしか進まなかったU字溝の設置が、今日は12m進んだ」と、進捗がすぐにわかる環境です。
そのため、昨日の自分より成長していることを日々実感できる環境であるといえます。
さらに、土方の仕事は重機のオペレータや職長さんや現場監督など、多くの人と関わりながら仕事を進めます。
決して一人でモノづくりを行うことはできません。
チームとして作業をしていく中で、 仲間から知識やスキルを吸収し作業にスグに生かしていくことができます。
スキルや経験から自分の成長を感じることができるというのが魅力の一つです。
土木作業員だけど、このままでいいのか不安・・・
土木作業員は底辺ではないですし、キャリアアップを目指すこともできます
土木作業員として働いていると、「このままで良いのか…」「もっと稼げる仕事はないのか…」と悩んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、土木業界は決して「底辺」なんかではありません。
経験を積めば、資格を取得して収入アップを目指したり、独立して自分の会社を経営したり、管理職として活躍したりと、さまざまなキャリアパスが広がっています。
「自分には資格なんて無理だ…」 そんな風に思っていませんか?
土木業界には多くの国家資格があり、実務経験を積みながら取得を目指せるものがたくさんあります。
・土木施工管理技士:工事現場の工程管理、安全管理、品質管理などを行うための資格
1級と2級があり、1級を取得すれば大規模な工事現場の管理を任されるなど、責任ある立場で活躍できます。
・車両系建設機械運転技能講習:ブルドーザーやショベルカーなどの建設機械を運転するための資格
資格を取得すれば、作業員として手元作業だけでなく、重機のオペレーターとして活躍の場を広げられます。
・測量士補:測量機器を使って土地の測量を行うための資格です。
測量士補の資格は、測量士の資格取得のための必須条件であり、測量会社や建設コンサルタント会社などで活躍できます。
建設業界では、資格を持っていることで給料が上がることは一般的で、資格手当が支給される会社も多いです
また、資格を取得することで、より高度な技術や知識を習得できるため、現場での評価も上がりキャリアアップにも繋がります。
資格取得は決して簡単な道のりではありませんが、努力次第で一生もののスキルを身につけることができます
ぜひ、資格取得に挑戦し、自分の市場価値を高めてみてください。
「現場仕事は体力的にきつい…」「もっと頭を使って働きたい」 そんな方は、現場監督や技術者へのキャリアチェンジを目指してみてはいかがでしょうか。
現場監督は、工事現場全体の工程管理や安全管理、品質管理などを行う責任者であり、土木作業員としての経験を活かしながら、より高度な知識やマネジメントスキルを身につけることができます。
また、発注者の支援業務などの土木技術者は、測量や設計、施工管理など、専門的な知識や技術を活かして活躍できる仕事です。
これらの職種に就くには、資格取得や社内での昇進試験などが求められます。
場合によっては、転職も1つの大きな手段です。
キャリアアップの方法
・資格取得
・社内での昇進
・転職
しかし、土木作業員としての経験や実績があれば、キャリアチェンジのチャンスは十分にあります。
現場の経験は大きな武器です
まずは、上司や先輩に相談したり、資格取得のための勉強を始めたりするなど、具体的な行動を起こしてみましょう。
現場監督や技術者としてキャリアアップすることで、収入アップはもちろん、より大きなやりがいや責任感を感じながら働くことができるはずです。
「現場仕事から抜け出したい」と悩んでいる方は、ぜひキャリアアップにチャレンジしてみることをおすすめします。
ネットで調べてもリアルな口コミが出てこないんですけど、実際に土木作業員ってどうなんですか?
実際に現場で働いてきた私がリアルな声を紹介します
「土木作業員が底辺」 とは聞きますが、実際のところはどうなのか気になる方がいらっしゃると思います。
そこで、実際に工事現場で11年働いてきた私が、現場であった土木作業員の方のリアルな声を紹介します。
30代の土木作業員Aさん
「やりたいことないから、この仕事をしているだけ。 良い仕事だとは思わない」
30代の土木作業員Bさん
「(夏に熱中症気味で) 最近は、家に帰ったら手がしびれてる」
「子供には同じ仕事をさせたくない」
仕事に対してネガティブな意見としては、このようなコメントをもらいました。
地方の建設会社で20代職長兼土木作業員Cさん
20代で手取り月40万貰ってる。 やる気次第でいくらでも評価してもらえるから、仕事を頑張れる
10代からこれだけ責任もって働ける仕事はない
30代の土木作業員 Eさん
クタクタになるまで働いても、 家に帰ってビール飲んで、“仕事頑張った“って思えると、明日も頑張れる
10代の土木作業員 Fさん
若いうちから良い給料もらえるからやっているだけ
40代のベテラン土木作業員Gさん
身体を鍛えられるし、朝早くて健康的に過ごせてる
否定的な意見もありますが、肯定的な意見も聞かれたので代表的なコメントを集めました。
土方が底辺の仕事と馬鹿にされる理由を解説しました。
土方の仕事の実情が理解できたと思います。
・土方の仕事が底辺と言われるのは、「メディアによって情報」 「土方=中卒」 「日雇いの仕事」
・土方の仕事は頭の悪い人にはできない
・土方の仕事は今でも魅力がたくさんある
以上、土方が底辺の仕事と馬鹿にされる理由でした。
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