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生コンの配合 「普通 18-8-20BB」 って言われたんですけど何を示してるんですか?
1番目の「普通」はコンクリートの種類で、2番目の数字「18」 は呼び強度、3番目の「8」はスランプ値です
残りの数字と英語は何ですか?
4つ目の「20」は粗骨材の最大寸法で、最後の英語「BB」はセメントの種類です
・18-8-20BB の意味がわからない
・生コンの配合の種類がわからない
・生コンを注文しておけと言われたけどなんて注文していいかわからない
こんな悩みを解決します。
・生コンの配合について
・数字や英語が示す意味
・生コンの配合に関するルール
この記事では、生コンの配合を示す数字の見かたや意味について解説しています。
これを読み終えれば、18-8-20BBといった生コンの表現が理解できて、現場で知らなくて恥ずかしい思いをしないですみます。
執筆者
土木施工管理技士の
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数字がいっぱいで覚えきれません。
配合が示すものは大きく5つです
生コンの配合が示しているものは大きく5つ
コンクリートの種類
予備強度
スランプ値
粗骨材の最大寸法
セメントの種類
例えば、 [普通 18-8-20BB] であれば、
普通:普通コンクリート
18: 呼び強度 18N/m㎡²
8: スランプ値 8cm
20: 粗骨材の最大寸法 20mm
BB:高炉スラグセメント (セメントの種類)
となります。
それぞれ詳しく解説します。
4番目のアルファベットが示すのは、コンクリートの種類です。
JISで定められたコンクリートは以下の4種類です。
コンクリートの種類
・普通コンクリート
・軽量コンクリート
・舗装コンクリート
・高強度コンクリート
それぞれ、 粗骨材の最大寸法やスランプ及び呼び強度が決まっています。
2番目の数字が示すものは、コンクリートの呼び強度です。
[普通 18-8-20BB] であれば、 呼び強度 18N/m㎡の生コンということ
呼び強度とは、 生コン (レディーミクストコンクリート)の強度区分をあらわす呼称です。
JISで定められた呼び強度は 「18、21、24、27、30、33、36、40、42、45、50、55、60」の13種類
生コンを購入する場合、 コンクリート構造物に必要とされる強度を呼び強度と呼びます。
呼び強度は設計基準強度とほぼ同様の意味です。
実際、 土木学会のコンクリート標準示方書には以下のように記載されています。
JIS A 5308 に適合するレディーミクストコンクリートを用いる場合には、購入者が指定する呼び強度を、 一般に圧縮強度の特性値 fckとしてよい。
土木学会コンクリート委員会コンクリート標準示方書改定小委員会 2012年『コンクリート標準示方書(設計編)』P34
3番目の数字はスランプ値を表します。
[普通 18-8-20BB] であれば、スランプ値8cmの生コンということ。
スランプの値が大きいほど柔らかいコンクリートで、 値が小さいほど固いコンクリートです。
作業性だけを考えると柔らかい方が施工しやすいです
硬化する前のコンクリートは粘性のある流体で、そのため硬化する前に自由な
しかし、柔らかすぎるコンクリートは水分も多く仕上げがしにくかったり、強度が足りなくなるという事態になってしまったり、といった事態になってしまいます。
実際、スランプ値は単位水量に影響されます。
単位水量が1.2%増減することでスランプ値は1cm 増減
スランプ値は小さくても大きくても問題になるので、適切なスランプ値での施工が重要なポイントです。
なお、スランプ値の許容値は JISで以下のように定められています。
スランプ | 許容誤差 |
---|---|
2.5 | ±1 |
5及び6.5 | ±1.5 |
8以上18以下 | ±2.5 |
2 | ±1.5 |
4番目の数字は粗骨材の最大寸法を示します。
普通 18-8-20BB の場合、 粗骨材の最大寸法 20mmの材料を使用するという意味です。
粗骨材の最大寸法を大きくすると、同じコンシステンシーを得るのに必要な単位水量は少なくなります。
JISで認められた最大骨材寸法は以下の4種類です。
15mm、 20mm、 25mm、40mm
ちなみに、 粗骨材の最大寸法とは、骨材が重量で90%以上通るふるいのうち、ふるいの目の大きさが最小のものの呼び寸法で示すものとなっています。
コンクリートの体積の70%を占めるのが骨材であり、耐久性や強度に影響を与えるだけでなく、経済性にも影響します。
最大骨材寸法が大きいものを使用した方が経済的です
なので、強度や耐久性などに支障のない範囲でなるだけ大きな骨材を利用しましょう。
5番目の英語はセメントの種類を表します。
BBとは高炉スラグセメントのB種です。
よく使われるセメントの種類は以下の通り。
・ N 普通ボルトランドセメント
・BB 高炉スラグB種
・H 早強セメント
市長村や都道府県、 国の発注する工事では高炉スラグセメントBB種類が一般的です。
なお、 JISで認められたセメントの種類は22種類です。
種類 | 記号 |
---|---|
普通ポルトランドセメント | N |
普通ポルトランドセメント(低アルカリ形) | NL |
早強ポルトランドセメント | H |
早強ポルトランドセメント(低アルカリ形) | HL |
超早強ポルトランドセメント | UH |
超早強ポルトランドセメント(低アルカリ形) | UHL |
中庸熱ポルトランドセメント | M |
中庸熱ポルトランドセメント(低アルカリ形) | ML |
低熱ポルトランドセメント | L |
低熱ポルトランドセメント(低アルカリ形) | LL |
対硫酸塩ポルトランドセメント | SR |
対硫酸塩ポルトランドセメント(低アルカリ形) | SRL |
高炉セメントA種 | BA |
高炉セメントB種 | BB |
高炉セメントC種 | BC |
シリカセメントA種 | SA |
シリカセメントB種 | SB |
シリカセメントC種 | SC |
フライアッシュセメントA種 | FA |
フライアッシュセメントB種 | FB |
フライアッシュセメントC種 | FC |
普通エコセメント | E |
生コンの配合についてよくある質問をまとめました。
生コンの配合を示す例は、呼び強度-スランプ-骨材の最大寸法です。
18-18-20 は、 呼び強度 18N/m㎡、スランプ 18cm、骨材の最大寸法 20mm の配合となります。
なお、通常の配合例であれば、普通18-8-20BB など、最初にコンクリートの種類を表し、最後に BB などセメントの種類を記述します。
コンクリートの呼び強度は、コンクリートを発注するときに用いる圧縮強度で、レディーミクストコンクリート工場において、打設後28日後において、その強度を保証しているものです。
コンクリートの呼び強度が 「21」とは、打設後28日後におけるコンクリートの圧縮強度が 21.0N/mm2であることを意味します。
コンクリートのスランプ値が大きいと、コンクリートが柔らかい、 流動性が高いことを意味します。
スランプ値が大きいと、型枠内の充填されやすいことに加えて、 表面仕上げがしやす等、 施工性が向上します。
しかし、材料分離の抵抗性が下がる、乾燥収縮量が大きくなるなど、 デメリットも大きい。
そのため、スランプ値は施工性を確保しつつ、小さい値を採用します。
BBは高炉セメントB種。 Nは普通ポルトランドセメントです。
生コンの配合を示す最後の記号が、 セメントの種類を示し、 普通セメント 「N」 早強セメント 「H」、 低熱セメント 「L」、 中庸熱セメント 「M」、 低熱セメント 「L」 高炉セメント 「BB」です。
捨てコン (均しコン)の配合は、土木工事では一般的に 18-8-20BB を用います。
なお、建築工事では、18-8-20N を用います。
コンクリートの配合や規格についてまとめました。
「普通 18-8-20BB」 という配合の意味や見方が理解できたと思います。
普通 18-8-20BB という配合の場合
・1番目の 「普通」 はコンクリートの種類
・2番目の数字 「18」 は呼び強度
・3番目の 「8」はスランプ値
・4番目の 「20」 は粗骨材の最大寸法
・5番目の英語 「BB」 はセメントの種類
以上、生コンの配合や企画について具体例を交えて記述しました。
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