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プライムコートとタックコートの違いが知りたいです。
プライムコートは路盤やコンクリートの上に乳剤を散布する作業です。
それではタックコートはどんな作業ですか?
タックコートは基層や中間層なと、アスファルトの上に乳剤を散布する作業です。
こんな疑問を解決します。
プライムコートの概要や施工上の注意点について
タックコートの概要や施工上の注意点について
この記事では、アスファルトの舗装に施工するのプライムコートとタックコートについて解説します。
これを読み終えれば、プライムコートやタックコートの施工について理解できます。
執筆者
当サイトの運営者ぜねたについては、コチラで解説しています。
1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが、アスファルト舗装で使用するプライムコートとタックコートについて理解できます。
ちなみに、道路工事とは切っても切れない関係にあるCBRについて、[CBRとは!?現場CBRと設計CBRと修正CBRの違いを1級土木施工管理技士が徹底解説]で詳しく解説しています。
✅CBRとは何かや、CBR試験について詳しく解説しています。
設計CBRや修正CBRについても詳しく解説しているので、「CBRについて人に説明できる自信がない・・・」って方は数分で読めるので確認してみることをオススメします。
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プライムコートってどんな工法ですか?
路盤やコンクリートの上に施工するコーティングの一種です。
プライムコートは、道路の舗装工事で防水を目的として路盤やコンクリートなどに行うコーティング作業です。
アスファルト舗装の基層や中間層、瀝青安定処理以外の舗装に対して適応する工法となります。
アスファルト乳剤は基本手kにプライムコートで、「アスファルトなど瀝青材料同士の接着の場合はタックコート」と覚えましょう。
一般的には、PK-3と呼ばれるカチオン系乳剤を1.0〜2.0ℓ/m2散布します
なお、アスファルト舗装工事共通仕様書解説には以下の通り記載されています。
プライムコートに、アスファルト乳剤(PK-3)を用いる場合の散布量は一般に1.2ℓ/m2が標準であり、1~2ℓ/m2の範囲で路盤面が緻密な場合は少なめに、粗な場合は多めに用いられれることがある。
日本道路協会『アスファルト舗装工事共通仕様書解説』丸善出版株式会社(P89)
次に、プライムコートの施工上の注意点や目的について詳しく解説します。
プライムコートは路盤の形成後、速やかに所定量の乳剤を均一に散布し、砂などで養生して施工することが原則。
散布する方法としては、ディストリビュータと呼ばれる機械を用いて散布します。
コチラの動画が実際にディストリビュータで乳剤を散布している動画です。
車両の後部に取り付けたスプレーヤーという設備で散布を行うことで、きれいに均一に散布できるのが機械散布のメリットです。
L形側溝の側面など散布面積が狭いところは人力で塗っていきます
コチラは実際に人力で乳剤を散布している動画になります。
実際の施工としては、おおよその高さで路盤を完成させ、別日に不陸の整正をおこないプライムコートの施工を行うのが一般的です。
所定の量の乳剤を散布した後、乳剤の水分を一散させるため養生期間を設けます。
養生期間中に砂を撒くことで、水分の一散と乳剤のはがれを防止することが出来ます。
プライムコートは、乳剤を撒いたそのままにしておくと走行車両のタイヤや、通行人の靴に乳剤が付着してしまいます。
舗装施工便覧でも、プライムコートの施工後には砂を撒くことが推奨されています。
散布したアスファルト乳剤の施工機械などへの付着およびはがれを防止するため、必要最小限の砂(通常100㎡当たり0.2~0.5c㎥)を散布するとよい
(社)日本道路協会『舗装施工便覧(平成18年版)』丸善出版株式会社(P92)
余剰の砂は付着強度の低下につながるので、取り除いて掃除を行いましょう。
路盤とアスファルトの付着を良くするだけじゃなく、降雨による路盤の洗掘を防止する目的もあります。
そのため、路盤の施工後速やかにプライムコートを行うことで路盤の状態を良好に保つことができます。
ちなみに、現在一般的に使用されているアスファルト乳剤はカチオン系の乳剤です。
安定性に優れていながら、散布後は速やかに分解して骨材周りにアスファルト被膜を形成します。
そのため、水分が蒸発しない状態でも分解するので、舗装の施工に適して材料です。
ちなみに、カチオンとは陽イオンという意味です
ちなみに、路盤については[路床と路盤!違いや舗装構造について解説]で詳しく解説しています。
✅路床と路盤の基本を詳しく解説してます
路床や路盤の施工方法や材料だけでなく、品質、出来形の管理規定やについて詳しく解説しています。道路工事に関係する方は、知らないと恥ずかしい情報を詰め込んだので、サクッと学んでみることをオススメします。
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タックコートってどんな工法ですか?
瀝青安定処理工法や基層、中間層の上に施工するコーティングの一種です。
タックコートは、道路の舗装工事で防水やアスファルト同士の付着の向上を目的として行うコーティング作業。
一般的には、PK-4と呼ばれるカチオン系乳剤を0.3〜0.6ℓ/m2散布します。
また、乳剤散布量を測定する方法については、[乳剤散布量の試験について準備や計算方法を解説]で詳しく解説しています。
✅乳剤散布量の試験について解説
試験の方法や準備だけでなく、計算方法について実際の計算例を交えて解説しています。
「アスファルト同士を接着するためにはタックコート」で、それ以外はプライムコートの施工です。
タックコートに、アスファルト乳剤(PK-4)を用いる場合の散布量は一般に0.4ℓ/m2が標準である。なお。施工面等により0.3~0.6ℓ/m2の範囲で用いられることがある。
(社)日本道路協会『アスファルト舗装工事共通仕様書解説』丸善出版株式会社(P93)
タックコートの施工では、アスファルト乳剤を散布した後、養生期間が必要になります。
(プライムコートも同様に養生期間が必要です)
アスファルト乳剤は、水分が蒸発し乳剤が完全に分解することで効果を発揮します。
水分を蒸発させるための養生期間は、『空港アスファルト舗装の相関付着に関する実験的検討』(国土交通省 国土技術政策総合研究所)という論文によると、
PK-4の場合、乳剤内の水分が蒸発するまでは昼間で1時間。夜間の場合は6時間です。
夜間の工事の場合、朝方には交通開放を行わなくてはならない等、制約条件はあると思います。
その場合は、「乳剤の加温を行う」「改質アスファルト乳剤を使用する」などの方法で養生期間を短くすることができます。
寒冷期の施工や急速施工の場合、瀝青材料散布後の養生期間を短縮するために、加温して散布する方法、ロードヒータにより加熱する方法および所定の散布量を2回にわけて散布する方法などを取ることがある
(社)日本道路協会『アスファルト施工便覧』丸善出版株式会社(P129)
施工していると時間などの制約条件はあると思いますが、品質の確保も大切です
ちなみに、タックコートで使用するアスファルト乳剤はプライムコート同様に、カチオン系の乳剤を使用するのが一般的です。
アスファルト乳剤は、JISで「石油アスファルト乳剤」として細かく定められています。
JISを見ると、エングラード、セイポルトフローる砂などまったく知らない言葉が出てくると思うので、一度流し読みで確認しておくことをオススメします
舗装工事に使用するプライムコートとタックコートの違いを解説しました。
さらに、プライムコートやタックコートについてだけではなく、舗装や道路とは何かについても解説しました。
プライムコートは、道路の舗装工事で防水を目的として路盤やコンクリートなどに行うコーティング作業
タックコートは、道路の舗装工事で防水やアスファルト同士の付着の向上を目的として行うコーティング作業
以上、プライムコートとタックコートの違いについて解説しました。
なお、1級又は2級土木施工管理技士の受験を予定されている方には、[独学サポート事務局って口コミや評判良くて、実績もすごいけどどうなの?実際に利用した結果 【論文の代行は効果アリ】]で詳しく解説しています。
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