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ぜねた
元ゼネコンマン/1級土木施工管理技士
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。
一級土木施工管理技士。
ゼネコン時代は安全を第一に
現場を走り回ってました。
現場で学んだ知識や土木に関する知識を
発信しています。
技術士の資格取得を目指して現在勉強中。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
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分任官工事とは!?金額や本官工事との違いをわかりやすく解説!

記事内には商品のプロモーションを含む場合があります。
若手技術者

分任官工事って何ですか?

ぜねた

一定の金額以下で分任支出負担行為担当官が発注する工事です。

若手技術者

具体的にはどんな工事ですか?

ぜねた

国土交通省では各地方整備局管轄の事務所が発注する工事です。

・分任官工事って何?どういう意味?
・分任官と本官の違いは?金額の縛りはあるの?

こんな悩みを解決します。

本記事の内容

・分任官工事について

・支出負担行為について

・分任支出負担行為担当官について

この記事では、分任官工事ってどんなものか、発注者である国、地方公共団体の実態や背景を踏まえて解説していきます。

これを読み終えれば、分任官工事がどんなものか、工事のお金がどのように流れて実際に支払われるのか理解できます。

執筆者

「つちとき」管理人
元準大手ゼネコン7年勤務
『しくみ図解 土木工事が一番わかる』著者
一級土木施工管理技士
ぜねた(@GenetaCivil)

当サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。

1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが、あまりい一般的ではない業界用語である分任管工事について解説します。

また、土木の工事でよく出てくる「CBRについて」は、[CBRとは!?現場CBRと設計CBRと修正CBRの違いを1級土木施工管理技士が徹底解説]で詳しく解説しています。

3,4分でさらっと読める内容なので、「修正CBRと設計CBRは何が違うのか」ちょっと自信がない方は確認してみてください。

目次

分任官工事とは!?

若手技術者

分任官工事ってなんですか?

ぜねた

分任支出負担行為担当官が発注する工事です。

簡単にまとめると分任官工事というのは各地方整備局の事務所が発注する工事のことです。

地方整備局の一覧

東北地方整備局、関東地方整備局、北陸地方整備局、中部地方整備局、近畿地方整備局、中国地方整備局、四国地方整備局、九州地方整備局、

各地方整備局管轄の事務所は、工事の価格が一定の額の範囲内で支出負担行為を行うことができます。

地方整備局の事務所の例

東北地方整備局 仙台河川国道事務所

関東地方整備局 利根川上流河川事務所

ぜねた

一定の額というのは、各地方整備局や時期により異なるので要注意です

関東地方整備局は4.5億円が上限※R5年4月

分任官工事と一般的に言いますが、正しくは分任支出負担行為担当官が発注する工事です。

「分任支出負担行為担当官」という言葉を分解すると、

分任支出負担行為担当官=支出負担行為+分任担当官

となります。

ちなみに、分任支出負担行為担当官ではなく、支出負担行為担当官が発注する工事は本官工事です。

ぜねた

分任官工事以外は、基本的に本官工事です。

この後の流れとして難しい言葉が続いたので、まずは支出負担行為を解説してます。

そのあと、実際の行政のお金の流れを解説。そして、分任官と本官の違いを詳しく解説します。

支出負担行為とは

まずは、支出負担行為を解説します。

ざっくりというと「支出負担行為」というのは、行政用語で現金を支出する行為のこと。

ぜねた

一般的な民間企業では使わない言葉ですよね。

あくまで簡単に説明すると、国や地方公共団体がお金を支払う行為のことを「支出負担行為と言います。

民間企業でいうところの「支払い」です。

支出負担行為

国の支出の原因となる契約やその他の行為をいう

※財務法第34条の2

普通地方公共団体の支出の原因となる契約その他の行為をいう

※地方公務員法第232条の3

支出負担行為とは行政ならではの言葉です。

支出負担行為の例

・物品の購入や工事の請負契約などの契約行為
・補助金の交付
・給与や賞与などの支出

行政の支払いの流れ

行政が扱うお金というのは税金であり、厳正かつ確実な処理が求められます。

支出については、定められた予算に従いしっかりとした手順が定められています。

ぜねた

国会でも予算の審議がありますよね

予算執行の流れ

①国、各地方公共団体などの都道府県長又は市町村長が支出の原因となる行為(支出負担行為)を行う

②債務が確定する

③各団体の長が、会計管理者に支出の命令をする(支出命令)

④会計管理者が支出負担行為が法令又は予算に違反していないこと等について確認し支出をする

この流れが行政ではしっかりと決まっています。

そのため、決められた流れに合わせた「支出負担行為」という独特な用語が存在しています。

支出負担行為担当官

次に支出負担行為担当官について解説します。

先程まで解説した通り、行政の支払いというのは厳正に行うことと決まっています。

ぜねた

そのため、誰でも支出負担行為(支払い)を行えるわけではありません。

国土交通省でいえば地方整備局の局長クラスの人が、支出負担行為を行うことができる支出負担行為担当官になります。

「支払いができる人はかなり上の立場の人だけ」ということです。

分任支出負担行為担当官

次に、分任支出負担行為担当官です。

支出負担行為は支出負担担当官(各地方整備の局長クラス)が行いますが、一定の金額の範囲の支出負担行為は分任支出負担行為担当官が行えます。

この分任支出負担行為担当官の役職は、国土交通省では地方整備局管轄の事務所の所長になります。

ぜねた

一定の額の範囲内で支出負担行為を行うのが、分任支出負担行為担当官です

分任官工事とは、この分任支出負担行為担当官が発注する工事になります。

分任官工事本官工事
発注元地方整備局の事務所の所長(分任支出負担行為担当官)地方整備局の局長(支出負担行為担当官)

分任官工事【まとめ】

分任官工事について解説しました。

分任官工事がどういうもので、国や市町村でどういったお金の流れなのか理解できたと思います。

分任官工事

・分任官工事は地方整備局管轄の事務所が発注する工事

・一定の額の範囲の支出負担行為が認められた分任支出担当官が発注する

・支出負担行為担当官というのは事務所の所長クラスの人

以上、分任官工事がどういうものか解説しました。

ぜねた
管理人
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。一級土木施工管理技士
ゼネコン時代は安全を第一に現場を走り回ってました。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事

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