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ぜねた
元ゼネコンマン/1級土木施工管理技士
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。
一級土木施工管理技士。
ゼネコン時代は安全を第一に
現場を走り回ってました。
現場で学んだ知識や土木に関する知識を
発信しています。
技術士の資格取得を目指して現在勉強中。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
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ラウンドアバウト(環状交差点)で事故が減る3つの理由

記事内には商品のプロモーションを含む場合があります。
世間の声

ラウンドアバウトって信号ないし危ないですよね?

ぜねた

意外と事故は少ないんです!

世間の声

信号がないのに何でですか?理由は何ですか?

ぜねた

出会い頭の事故がないのと、スピードを抑えられるのが大きな理由です。

  • ラウンドアバウトって信号がないのに事故は起きないの?
  • 先に導入してる国はあるの?
  • ラウンドアバウトにするメリットってあるの?

こんな疑問を解決します。

本記事の内容

ラウンドアバウト(環状交差点)の事故について

ラウンドアバウト(環状交差点)について

ラウンドアバウト(環状交差点)のメリットとデメリット

この記事では、ラウンドアバウトの事故について解説しています。

これを読めばラウンドアバウトの事故が少ない理由が理解できます。

執筆者

「つちとき」管理人 元準大手ゼネコン7年勤務 『しくみ図解 土木工事が一番わかる』著者
ぜねた(@GenetaCivil)
目次

ラウンドアバウト(環状交差点)に事故はつきもの!?

ラウンドアバウト(環状交差点)に事故はつきもの!?
世間の声

普通の交差点より事故が少ないなんて信じられません。

ぜねた

海外の実績と、日本でのこれまでのデータから確実に事故は減ってます。

信号がないラウンドアバウトは普通の交差点より複雑で、事故も多そうなイメージがありますよね?

それでも、実際に事故は減るんです。

日本より先に導入しているアメリカでは人身事故が76%減ったというデータが国土交通省から発表されてます。

ラウンドアバウトの事故が減る理由としては、

  • 一方向に回るため、車の導線が交差せず出会い頭の事故がない
  • 交差点内に進入するときには必然的にスピードが落ちるため車が止まりやすい
  • 交差点の進入時に右側から来る車にのみ気をつければいい

この3つが事故が減る大きな理由です。

さらに、信号機がないため停電時にも機能するなど地震などの災害時にも強いので、災害大国の日本では効果的と思われます。

ラウンドアバウト(環状交差点)は平面交差の種!事故は交差点で起きる

ラウンドアバウト(環状交差点)は平面交差の一種!事故は交差点で起きる
ぜねた

平面的に道路が交差する交差点での事故の発生率は5割です

事故全体の半分は交差点で起きています。

わが国の交通事故の約5割は交差点(交差点内および交差点付近)で発生しており、道路全体の安産性確保の観点から交差点での交通事故の防止・軽減策が強く望まれるところである。

日本道路協会(平成27)『道路構造令の解説と運用』丸善出版(P447-448)

ラウンドアバウトの通行ルールとして、左折で環状交差点に進入し、時計回りで車両が進んでいきます。

ラウンドアバウトに信号機はありませんが、環状交差点に進入時は左折で進入するため、車は必然的に減速します。

車のスピードが落ちるため、非常事態にも止まりやすく事故につながりにくいです。

そして、環状交差点は一方通行であるため、交差点に進入する際には車が来るのは右からのみとなります。

そのため、右から来る車との接触に気を付ければ、他の車と接触することなく交差点に進入できます。

また交差点から出るときも、左折ででるため他の車両と導線が交わることがありません。

ぜねた

事故の危険がぐっと減りますよね。

実際、警察庁のデータによると道路交通法が2014年に改正されてから1年で死亡事故や重傷事故は0件でした。

軽傷の事故は5件と圧倒的に少ない結果になりました。

また、2018年のデータによると、全国75箇所中61箇所で調査したところ、事故件数が約37%減少しました。
※導入前過去3年間との比較

交通量が多いと機能しない等いまだに課題もありますが事故が減るのは素晴らしいことですよね。

しかし、一方通行であるため逆走する車があると非常に危険です。

なお、ラウンドアバウトの詳しい走行ルールについては、[ラウンドアバウト(環状交差点)にルールってあるの!?]で詳しく解説しています。

ラウンドアバウトの走行ルールを詳しく解説してます

はじめて走行するときは戸惑いがあると思うので、事前に走行ルールを確認しましょう。

関連記事 ラウンドアバウト(環状交差点)にルールってあるの!?

そもそもラウンドアバウト(環状交差点)ってなに!?やっぱり事故は多いんですよね?

世間の声

ラウンドアバウトって、昔からあるロータリーとかと何が違うんですか?

ぜねた

ラウンドアバウトは環状交差点として2014年の9月に正式に法律で定められました。

ラウンドアバウト(環状交差点)はヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつです。

日本でも昔からロータリー交差点や円形交差点として以前からありましたが、2014年9月に施行された道路交通法の改正に基づき、”環状交差点”という名称で法律が整備されました。

なお、ラウンドアバウト(環状交差点)の構造や詳しい用語については、ラウンドアバウト(環状交差点)について1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが徹底解説!?で詳しく解説しています。

やっぱり事故は起きやすいよね!?ラウンドアバウト(環状交差点)のデメリット

やっぱり事故は起きやすいよね!?ラウンドアバウト(環状交差点)のデメリット
世間の声

良いところもあれば当然悪いところもありますよね。

ぜねた

悪いところを3つ紹介します。

ラウンドアバウトを導入するデメリットは、大きく分けて3つあります。

  1. スピードを落として環道に進入するため渋滞の原因になる可能性がある
  2. 慣れないと右折するのに270°回る必要があるため方向に迷う
  3. 設置するのに普通の交差点よりスペースが必要

特に日本で導入する際のネックになるのは、必要な面積が大きく必要なところです。

実際、既往の研究でも小型のラウンドアバウトで外径26m~40m程度となるため、かなりの面積が必要になります。

また、歩行者にとっても移動距離が長くなってしまうため注意が必要です。

なお、ラウンドアバウトを導入するデメリットについては、[ラウンドアバウト(環状交差点)のメリット・デメリット]で詳しく解説しています。

ラウンドアバウトを導入するメリットとデメリットを解説

メリットとデメリットを3つずつ解説しています。3分程度で読めるので、サクッと確認してみてはいかがでしょうか?

関連記事 [ラウンドアバウト(環状交差点)のメリット・デメリット

ラウンドアバウトと事故【まとめ】

ラウンドアバウトの事故の状況について解説しました。

信号がなく複雑に見える構造のでラウンドアバウトですが、事故が減って安全な構造なんです。

ラウンドアバウトで事故が少ない理由

ラウンドアバウトは一方向に回るため出会い頭の事故がない

環道に進入する際にスピードが落ちるので、事故が起きても重大化しにくい

アメリカでは人身事故が76%も減った

以上、ラウンドアバウトの事故について解説しました。

ぜねた
管理人
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。一級土木施工管理技士
ゼネコン時代は安全を第一に現場を走り回ってました。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事

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