\ 公式LINE登録は完全無料 /
今すぐお友達になる公式LINE限定で、土木施工管理技士試験対策のプレミアム記事を公開中
ラウンドアバウトって、信号ないですし危ないですよね?
もちろんデメリットもありますが、それ以上のメリットもありますよ。
具体的なメリットは何ですか?
意外と事故も少ないですし、信号がないので停電時も安心なんです。
こんな疑問を解決します。
ラウンドアバウト(環状交差点)を導入するメリット
ラウンドアバウト(環状交差点)を導入するデメリット
ラウンドアバウト(環状交差点)について
この記事では、ラウンドアバウトのメリット・デメリットについて解説しています。
これを読み終わることで、ラウンドアバウトを導入した場合のメリットとデメリットが理解でき、ラウンドアバウトに対する見識が深まります。
執筆者
1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンがラウンドアバウト(環状交差点)のメリットとデメリットを解説します。
ラウンドアバウトを導入するメリットは何ですか?
メリットは大きく3つあります。
2014年の9月から全国で運用が開始されたラウンドアバウト(環状交差点)。
パリの凱旋門前などヨーロッパでは一般的ですが、日本ではまだまだ多いとはいえません。
ニュースやSNSで見たことがある方は多いと思いまうすが、まだまだ日本ではなじみが薄い交差点だと思います。
実際、どんな特徴があるのかご存じない方が多いと思いますので、ラウンドアバウトの特徴をメリットとデメリットを交えて詳しく解説します。
まずは、メリットですが以下の通りです。
ラウンドアバウトのメリット
・出会い頭の事故がなくなる
・重大事故が起きにくい
・信号機が不要で、停電時も安心
それぞれ詳しく解説します。
ラウンドアバウトは交差点内で進行する方向は一方向で、”時計回り”と決まっています。
そのため、全ての車が同じ方向に回るので、十字の交差点で発生するような平面的な交差する場面がありません。
さらに、交差点から出るときも左折でしか出ていくことができないので、普通の交差点であるように右折車と直進車の衝突事故を防ぐことができます。
実際、日本では交差点の事故が5割です
なお、ラウンドアバウトの事故については[ラウンドアバウト(環状交差点)で事故が減る3つの理由]で詳しく解説しています。
✅ラウンドアバウトの導入で事故が減る理由を解説してます
アメリカでは76%も事故が減ったというデータがあるので、その理由を詳しく解説しています。
関連記事 ラウンドアバウト(環状交差点)で事故が減る3つの理由
ラウンドアバウト(環状交差点)は信号機が無いため、ドライバーがドライバーが安全を確認して環道に進入する必要があります。
ちなみに交差点の進入時に一時停止するルールはありません
また交差点へ進入するときは、左折で進入するのでハンドルを大きく切る必要があるため、必然的に速度が低下した状態で環道へ進入します。
さらに、環道は円形なのでスピードが出ないため、車も止まりやすいです。
そして、もし事故が起きてしまってもスピードが出ないため、衝突したとしても大きな事故になりにくいと言えます。
危険と思いっきや意外な結果ですよね
ラウンドアバウト(環状交差点)は信号が無いため、周囲の車の状況に応じて自由に進入できます。
信号の待ち時間がないのは大きなメリットですよね
信号待ちがなくなる分、二酸化炭素の排出を抑えることができるので環境負荷の低減に貢献できます。
また、地震などで停電した時でも信号がないため、交通に混乱をきたさずに通行することが出来ます。
地震大国の日本という国でも有事の際でも通行できると思うと大きなメリットですよね。
良いところもあれば当然悪いところもありますよね。
悪いところを3つ紹介します。
ラウンドアバウトもメリットだけでなくデメリットもあります。
ラウンドアバウトを導入するデメリットは大きく分けて3つ。
デメリット
・渋滞の原因になる
・慣れないと方向に迷う
・ラウンドアバウトを設置するのにスペースが必要
それぞれ詳しく解説します。
ラウンドアバウトに進入する際にはハンドルを大きく切る必要があるため、スピードが低下します。
また、ラウンドアバウトへ侵入する部分は基本的に信号がありません。
そして、環道を通行している車の通行が優先になるため、周りの道路が渋滞にあってしまう恐れがあります。
まだまだ日本ではなじみが薄いのでドライバーにとっても尻込みしてしまいますよね。
普通の交差点なら右折すればいいだけですが、ラウンドアバウトの場合は270度回る必要が生じます。
慣れるまでは、曲がるところを間違えてしまいそうですね?
そんな時でも、慌てずにもう一周すれば大丈夫です。
正直慣れもあると思うので実際に通行してみるとそれほど違和感なく運転できます。
一番のデメリットがこちらです。
ラウンドアバウントを設置するためには、通常の交差点に比べて必要な面積が大きいこと。
しかも、トレーラーのような大きな車が曲がることを考えると、ラウンドアバウトにはそれなりの広さの土地が必要になります。
既往の研究によると環道2車線のラウンドアバウトの最小外形が40mとなっているため、1,256㎡の土地が必要になります。
コンビニだと6~7件、バスケットコートだと3面くらいの面積が必要になります
そのため、日本では導入箇所がまだまだ地方部で都心では導入されていません。
歩行者の通行の確保も課題です
横断歩道も環道を避ける必要があるため、ラウンドアバウトの外側に横断歩道の設置するが必要になります。
歩行者にとっては、移動距離が長くなってしまいます。
昔から駅前にロータリーとかありましたが、それとは何か違うんですか?
2014年の9月に正式にラウンドアバウト(環状交差点)が法律で定められました。
ラウンドアバウト(環状交差点)はヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつです。
日本でも昔からロータリー交差点や円形交差点として以前からありましたが、2014年9月に施行された道路交通法の改正に基づき、”環状交差点”という名称で法律が整備されました。
なお、ラウンドアバウト(環状交差点)の構造や詳しい用語については、ラウンドアバウト(環状交差点)について1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが徹底解説!?で詳しく解説しています。
ラウンドアバウトの通行ルールは2014年に施行された道路交通法でルールが定められています。
ラウンドアバウトでは、以下の4点を守りましょう。
正直、初めてにラウンドアバウトを目にすると不安に感じると思います。
私も名古屋で初めて通過しましたが、ドキドキしました・・・
なお、ラウンドアバウトの通行ルールについて、ラウンドアバウト(環状交差点)のルールってあるの!?で詳しく解説しています。
日本でラウンドアバウトが導入されたのが2013年の法改正から。
国土交通省が先導者として旗を振り各所で設置が進んできました。
1日の交通量の目安として10,000台以下として適用が進み、警察の資料によると2023年3月末には全国31か所で87箇所に拡大が進んでいます。
2023年時点で日本の導入箇所をランキングは以下のとおりです。
都道府県 | 設置個所数 | |
---|---|---|
1位 | 宮城県 | 28 |
2位 | 愛知県 | 12 |
3位 | 長野県 | 10 |
宮城県に多いのは、東日本大震災のあと積極的に導入が進んだため、日本では圧倒的1位の導入実績になりました。
これからも導入が進むラウンドアバウトは要チェックです。
ラウンドアバウトのメリットとデメリットについて解説しました。
停電時にも交差点として機能するのことから、もちろんデメリットもありますが、私はこれから導入に期待しています。
ラウンドアバウトのメリットは事故の頻度も減り、事故が起きても重大化しにくい
信号がないので震災などの災害時でも安心
デメリットは、渋滞の原因になる恐れがあること、曲がる方向に迷う恐れがある、土地が必要の3つ。
以上、ラウンドアバウトのメリットとデメリットについて解説しました。
この記事が気に入ったら
フォローしてね!
『つちとき』にコメントする