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こんな考えをこの記事で変えていきます。
道路の役割と延長について
道路の構造について
道路の種類について
この記事では、生活を支えるもっとも基本的な社会資本である"道路"について簡単に解説します。
読み終えれば、道路の役割や道路の種類、道路の構造について理解できるので、明日から道路を歩く際に今までとは見え方が変わって日常が楽しくなります。
執筆者
1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが、いろんな法律がかかわってきて本当は難しい道路について、簡単にわかりやすく解説します。
なお、道路を含む土木工学について[土木工学の知識が世の中の見え方を変える!退屈な毎日から脱出する方法!]で詳しく解説しています。
道路って、あって当たり前だからかあんまり考えたことなかったな
家から出て移動する際には、道路は必ず使いますよね!?
道路は私たちの日々の生活を営む上で大切なインフラのひとつです。
あって当たり前でみなさん馴染みのある身近なインフラだと思います。
ここでは、改めて道路の役割と機能を見てみましょう。
道路の役割と機能
道路は人の移動や物質の輸送に不可欠な基本的な社会資本であり、社会・経済の発展や国民生活の向上に大きな役割を果たしている。
『道路構造令の解説と運用』
道路の利用者は国民一人ひとりですが、沿道の人々の生活に密着している社会資本の一つです。
道路は社会資本として以下の役割を担っています。
このように道路には色々な役割がありますが、日本にはどれだけの延長の道路があると思いますか?
平成30年4月で日本の道路の総延長は1,279,651.9kmです。
想像もつかない距離です
対象の道路は道路法上の道路で、高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道です。
道路種別 | 総延長 |
---|---|
高速自動車国道 | 9,429.3km |
一般国道 | 65,949.6km |
都道府県道 | 142,797.0km |
市町村道 | 1,061,476.1km |
合計 | 1,279,651.9km |
道路の構造って決まりがあるの!?
日本では道路の構造は道路構造令で厳密に決まっています。
日本の道路はほとんどがアスファルト舗装されていて走りやすいですよね?
海外では舗装がしてない土の道路もあったりして、
雨が降るとぬかるんで走れない
車が走るたびに粉塵がすごい
と言ったことも国や地域によっては平気であります。
それでは舗装についてみてみましょう。
舗装の果たす役割は大きく3つあります。
一般的に車道に用いられる道路舗装はアスファルト系の舗装とコンクリート系の舗装の2つに大別されます。
日本の道路の舗装は9割以上がアスファルト舗装です。
ここでは、日本で一般的なアスファルト舗装について解説します。
道路は一般的に舗装、路床、路体から構成されます。
舗装は、表層、基層および路盤からなり、路床の上に構築されます。
路盤は上層路盤と下層路盤に分けられます。
表層
役割は交通の荷重を分散して下層に伝達し、平坦で滑りにくく、かつ快適な走行が可能な路面を確保し、雨水が下部に浸透するのを防ぐ役割があります。
表層は加熱アスファルトを用いるのが一般的です。
一般的な黒色の舗装のことです。
基層
役割は、路盤のデコボコをなくし、表層から伝わる荷重を路盤に均一に伝達することです。
基層も加熱アスファルトを用いるのが一般的です。
路盤
路盤の役割は、上層から伝達された交通荷重をさらに分散して路床に伝達することです。
上層路盤は砕石などの強度が大きい材料を用いて、下層路盤には比較的強度が小さく、現場の近くで経済的に入手できる材料を用います。
路床
路床は舗装の下の約1.0mの部分を言います。
路床の役割は一体となって交通荷重を支持し、さらに荷重をほぼ均一に路体に分散することです。
舗装のひび割れや陥没は路床が悪いことが原因である場合が多いです。
道路って種類とかあるの?
分類の仕方によりますが、さまざまな種類があります。
道路の種類には、道路の基本的な法律である道路法に基づくもののほかには、いくつか分類があります。
別の法律に基づく道路分類、あるいは機能による分類、利用主体による分類、管理方式による分類などがあります。
道路法上では、道路は大きく4種類に区分されます。
高速自動車国道は、自動車の高速交通を可能にする道路で、全国的な自動車交通網の最も大事な部分をつくっています。
そして、政治・経済・文化上特に重要な地域を連絡するものとして、政令でその路線が定められてます。
高速道路の特例を定めた法律として、高速自動車国道法という法律があります。
一般国道は、高速自動車国道と併せて全国的な幹線道路網を構成し、政令でその路線を指定したものです。
都道府県道は、地方的な幹線道路網を構成し、都道府県知事が当認定したものです。
市町村道は、市町村内の道路で、市町村長か認定したものです。
道路の機能分類による道路の種類は4つあります。
主要幹線道路は、主として地方生活圏および主要な都市圏域の骨格を構成し地方生活圏相互を連絡する道路です。
一般的には高速道路や自動車専用道路道路のことですね。
幹線道路は地方部で主として地方生活圏内の二次生活圏の骨格を形成し、主要幹線道路を保管して二次生活圏相互を連絡する道路です。
都市部では、近隣住区内の外郭となる道路で、交通量も比較的多い道路です。
一般的には国道や都道府県道のことです。
補助幹線道路は、地方部では主として地方生活圏内の一時生活圏の骨格を構成し、幹線道路を補完して一時生活圏相互を連絡する道路です。
都市部では近隣住区内の骨格を構成する道路です。
一般的には市町村道のことです。
その他の道路は、補助幹線道路から各戸口までのアクセス機能を主とした道路で、交通量も少ない道路です。
市町村道や私道など生活道路のことです。
それぞれの道路には道路法で定めた道路管理者がいて、道路管理者は以下の4つに大別されます。
道路管理者
道路に異常がある場合には、この道路管理者に連絡しましょう。
ちなみに道路の工事に対する苦情は工事業者に連絡しましょう。
詳しい内容は道路工事の苦情ってどこに言えば良いの!?土木技術者の元ゼネコンマンが徹底解説!で解説しています。
道路については様々な法律が関係しますが、今回は道路法を中心に解説しました。
今回の知識があると明日からの通勤ルートも少しは楽しくなるかも!?
以上、生活を支えるもっとも基本的な社会資本である道路について解説しました。
参考書籍
『道路構造令の解説と運用』『アスファルト舗装要綱』
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