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ぜねた
元ゼネコンマン/1級土木施工管理技士
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。
一級土木施工管理技士。
ゼネコン時代は安全を第一に
現場を走り回ってました。
現場で学んだ知識や土木に関する知識を
発信しています。
技術士の資格取得を目指して現在勉強中。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
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図面の縮尺とは?計算方法や、合わせ方を解説

記事内には商品のプロモーションを含む場合があります。
若手技術者

CADで書いた寸法が合わないんです•••

ぜねた

それは縮尺があってない可能性がありますね。

若手技術者

そもそも縮尺って何ですか?

ぜねた

図面の距離と、実際の距離の割合のことです。

・縮尺の計算がいまいちわかってない
・図面の縮尺が合わない
・図面の縮尺を変えたいけど、どうすればいいかわからない

こんな悩みを解決します。

本記事の内容

・図面上の距離から実際の距離を計算する方法
・縮尺について
・縮尺を変えるときの計算方法

この記事では、図面に必ず書いてある縮尺について、図面の距離から実際の距離を計算する方法や、 具体例や簡単な例題を交えて解説しています。

これを読み終えれば、縮尺についてのあいまいな認識が明確になり、図面の縮尺に迷うことなく実際に寸法がパパっと計算できるようになります。

執筆者

「つちとき」管理人
元準大手ゼネコン7年勤務
『しくみ図解 土木工事が一番わかる』著者
一級土木施工管理技士
ぜねた(@GenetaCivil)

当サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。

また、出来形と出来高の違いについては[出来形と出来高の違いを1級土木施工管理技士が徹底解説!意外な落とし穴とは?]で詳しく解説しています。

当サイトでは、現場監督の抱える悩みを解消するコンテンツを用意しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

図面の縮尺から実際の距離を計算

若手技術者

基本的なことですが、図面から実際の距離を計算することってできるんですか?

ぜねた

できますよ。まずは基礎の基礎として、図面の距離から実際の距離を計算する方法から解説します。

図面から実際の距離を計算する方法は以下の通りです。

実際の距離= 図面上の距離÷縮尺の倍率


図面上の距離=100mm
縮尺倍率 1/250

先ほどの計算式に当てはめてみます。

実際の距離は、
100÷(1/250)=25000mm=25m

このように、図面上の距離が100mm で縮尺が 1/250 の場合、現地の距離は25mになります。

そもそも縮尺とは?

若手技術者

そもそも縮尺って何ですか?

ぜねた

図面上の距離と実際の距離の割合のことです。

ここで今一度、縮尺について度解説します。

実際の図面は、現地の大きさに比べて縮小されています。

現物の大きさがそのまま描かれていては、とてつもない大きさの模造紙が必要になってしまいます。

そのため、図面に対して現実の大きさよりサイズを小さくして、図面に情報を書き込みます。

この小さくする割合を縮尺と言います。

1/250
1/500

という風に縮尺を表します。

1/250 とは、 実際の大きさ250の1にした大きさが図面に描かれている

ということです。

つまり、図面の1mm は実際の大きさに直すと250mm ということ。

実際の長さの早見計算例

地図上の長さが10mm(1cm) としたときの、実際の長さがいくつになるのか簡単に理解できる表にしました。

縮尺実際の長さ
1/1001m
1/5005m
1/1,00010m
1/5,00050m
1/10,000100m
1/50,000500m

このような表からも縮尺が小さくなればなるほど、 同じ1cm だとしても実際の長さは大きくなります。

三角スケールを使い1発で図面の縮尺にあわせて計算する方法

今の世代の人は、CADなどパソコン上で図面を開くのが一般的だと思います。

印刷した図面で距離を調べたいときに便利なのが「三角スケール」です。三角スケールを利用することで、印刷した図面から実際の距離がわかります。

ぜねた

三角スケールは「サンスケ」 と呼んでます

使い方はとっても簡単です。

図面の縮尺と同じ数値の面で数値を図れば、 実際の距離が簡単にわかります。
(例: 縮尺 1/100 の図面なら、 1/100 の面を使用)

三角スケールのメモリがそのまま、 実際の距離です。

ぜねた

ちなみに、単位はm表記になります

現場でも事務所でも使うので、 土木技術者には必須のアイテムです。

図面でも使える縮尺の計算例

若手技術者

縮尺についてだいぶ理解が深まりました

ぜねた

簡単な例題を出すのでさらに理解を深めていきましょう

解説だけだとわかりにくい部分があると思うので、簡単な例題を上げて解説します。

縮尺の計算問題 ①

例 1
実際の長さが100mの距離を縮尺 1/250 の図面で表した場合、 実際の距離はいくつになるでしょう?

答え

実際の長さ×縮尺 = 図面上の長さ

この計算式に当てはめると、

100m×1/250=0.4m=40cm

となります。

縮尺の計算問題②

例2
縮尺1/250 分のスケールで表した図面において 5cmの長さの場合、 実際の長さはいくつに
なるでしょうか?

答え

実際の長さ×縮尺=図面上の長さ
より 図面上の長さ縮尺= 実際の長さ

になります。

この計算式に当てはめると、

5cm×1/250=1.25m=1250cm

縮尺の計算問題 ③

例3
縮尺が1/100の図面において5cmの長さは、1/250 に換算する図面上でいくつの長さになるのでしょうか。

こたえ

縮尺の換算率 = 縮尺後の倍率÷ 縮尺前の倍率

この計算式に当てはめると、

1/100の縮尺の図面を1/250 に変えるには、

1/250÷1/100=1/2.5倍に変えます。

なので、 5cm×1/2.5=2cm となります。

図面の縮尺について【まとめ】

図面の縮尺の計算方法について解説しました。

まとめ

・縮尺とは図面上の距離と実際の距離の割合のこと。 (縮尺=図面上の距離/実際の距離)
・実際の距離 = 図面上の距離 縮尺の倍率
・縮尺の換算率 = 縮尺後の倍率÷ 縮尺前の倍率

以上、図面から実際の距離を計算する方法や縮尺について理解が深まったと思います。

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