地切りとは!?工事現場経験7年の元ゼネコンマンが撤退解説
地切って何ですか?
クレーンの巻上操作でつり荷を地面から離すことです。
あまり聞いたことがなかったです。
安全なクレーン作業のためには地切り後に一旦つり荷を停止させましょう。
- 地切りって何?
- 玉掛け作業の注意点って何?
- どうすれば安全な玉掛け作業ができるのか?
こんな疑問を解決します。
地切りについて
安全な玉掛け作業の手順について
玉掛け作業には必要な資格
この記事では地切りについて理解できます。
これを読み終えれば、クレーン作業では必ず発生する地切りと安全な玉掛け作業について理解できます。
執筆者
1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンがクレーン作業で必ず発生する地切りについて解説します。
また、建設業界のおかしいところについては[『建設業界のココがおかしい!?』元ゼネコンマンが伝えたい5つのこと]で詳しく解説しています。
地切りとは?
地切りって初めて聞きました。
安全に関する知識は最優先で覚えましょう。
クレーンの巻上操作によって、つり荷を地面から離すことを"地切り"といいます。
地切り後に巻上げを一旦停止し、つり荷や玉掛けの状態を確認する必要があります。
玉掛け作業の中の地切り前後を解説します。
玉掛け作業①地切り前
玉掛けをして吊り荷が浮き上がる直前のワイヤーを張った状態で一度楊重作業を停止し、玉掛けの状態が正常であることを確認します。
吊り荷を地切りする前には、吊り荷の荷ブレや荷物の落下に備えて退避できるように周囲の状況を確認しましょう。
玉掛け作業②地切り〜移動
吊り荷物をクレーンで巻上げ地切りをしたら一旦停止し、吊り荷の安定と玉掛け状態を確認します。
吊り荷物を移動する際には吊り荷物の下には絶対に入らないようにしましょう。
吊り荷の下には絶対に入らない
クレーン作業と地切り!安全な玉掛け作業とは?
玉掛けの注意点ってなにがありますか?
地切りの際には荷が振れやすいので注意が必要です。
重量物を取り扱う工事現場ではクレーン作業は日常茶飯事です。
玉掛け作業の方法について確認しましょう。
玉掛けに必要な資格
玉掛けの資格としてクレーンの制限荷重が1t以上の場合には技能講習を受講する必要があります。
玉掛作業を行うためには特別教育と技能講習の2種類あります。
クレーンの制限荷重によって必要な条件が異なります
工事現場では、基本的に現場で使うようなクレーンは1t以上ですので、玉掛けの特別教育を持っている人はあまり見たことありません。
必ず有資格者が作業をするようにしましょう。
安全な玉掛け作業のための「333運動」
『333運動とは』玉掛作業の際に行う安全活動のことで、全国的に行われている活動です。
- 玉掛けしてから3秒間停止して吊荷の安定を確認
- 玉掛者は玉掛した吊荷から3m離れる
- 地切りの時は、30cm以下の高さで一旦停止
この運動をすることで、吊り荷の荷ブレによる接触や吊り荷の落下を防ぐことができます。
安全な玉掛け作業を行うための333運動については[333運動!工事現場で取組む安全活動について元ゼネコンマンが解説]で詳しく解説しています。
【まとめ】地切りとは!?
地切りと玉掛作業について解説しました。
日常的に行われるクレーンによる楊重作業や玉掛け作業ですが危険がたくさん潜んでいます。
事故がおきないように安全に留意して作業しましょう。
地切りはクレーンの巻上操作によって、つり荷を地面から離すこと。
安全な玉掛けの方法として333運動が全国的に普及しています。
クレーンの制限荷重が1t以上は玉掛けの技能講習が必要。
以上、クレーン作業で必ず発生する地切りについて解説しました。
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