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ぜねた
元ゼネコンマン/1級土木施工管理技士
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。
一級土木施工管理技士。
ゼネコン時代は安全を第一に
現場を走り回ってました。
現場で学んだ知識や土木に関する知識を
発信しています。
技術士の資格取得を目指して現在勉強中。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
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盛土とは!?元ゼネコンマンの1級土木施工管理技士が解説

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世間の声

盛土って何!?

学生

盛土ってどんな作業

若手技術者

盛土をする時の注意点は!?

本記事では、こんな悩みを解決します。

本記事の内容

盛土について解説

盛土に使う材料について

盛土の施工と管理方法について

盛土に関連する用語

盛り土と言っても「ただ土を盛って締め固める」だけでありません。降雨や地震などの災害に強い盛土を構築するためには、施工上で気をつけるポイントがあります。
本記事では、盛土の概要から、盛土で使う材料や施工方法について解説するので、ぜひ最後まで読んでください。

また、本記事の最後には盛土に関する用語を解説しているので、「ちょっと言葉がわからないな」という人は、まずはそこからご確認ください。

執筆者

執筆者
ぜねた

『つちとき』管理人|元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|1級土木施工管理技士|書籍『仕組み図解 土木工事が一番わかる』著者

執筆者
ぜねた

『つちとき』管理人|元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|1級土木施工管理技士|【経験工種類】道路土工事、トンネル、PC上工、橋梁下部工|書籍『仕組み図解 土木工事が一番わかる』出版

1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが盛土について解説します。

また、土木施工管理技士に関する情報を音声でも発信しています。

stand.fm

目次

盛土って何

盛土って何?
若手技術者

モリドって何のことですか!?

ぜねた

盛土は人工的に土を持って造った土地のことです。

盛土とは、低い地盤や斜面に土を盛って地盤面を高くすることをいいます。地山とは異なり人工的に作られた地盤です。

実際に、盛土と一口に言っても、「道路盛土、高速道路、河川堤防、鉄道盛土、宅地造成」などいろいろな種類があります。

盛土の形式

代表的な盛土は以下の3つです。

①平面部盛土
②片切り片盛り
③裏込め盛土

①平面部盛土
現地盤にそのまま盛土をする施工方法です。

土はその物質自体で自立しにくいため、法面と呼ばれる安定勾配の傾斜面を形成しながら盛り土を行います。

②片切り片盛り
旧地山斜面を掘削し、その上に土を盛る工事です。

盛土の安定性を高めるために、地山を段切りと呼ばれる階段状に掘削することで、地山に直接盛り立てます。

③裏込め盛土
橋台や、擁壁など構造物の背面に土を盛り立てる工法です。

なお、道路土工要綱という書籍では、「盛土」は以下のように定義されています。

路床面を現地盤より高くするために原地盤上に土を盛り立てて築造して道路の部分を盛土部といい、原地盤から路床まで盛り立てた土の部分を盛土という。

『道路土工要綱(平成21年度版)』社団法人日本道路協会(P4)

ちなみに、一般的に地山に比べて強度がない地盤となります。
地山について知りたい方は、地山とは?元ゼネコンマンの1級土木施工管理技士が徹底解説で詳しく解説しています。

盛土で使う土の性質

盛土で使う土の性質
若手技術者

学生のころに勉強しましたが、土質力学は苦手でした。

ぜねた

建設業に従事する限り土とは長く付き合うので基本から見直しましょう。

土は「土粒子」と「水」と「空気」による3相構造でできています。

土は「土粒子」が骨格となり、それを取り囲む隙間は主に「水」と「空気」で構成されています。

盛土の材料である土の性質

盛土の材料である土の性質

土は建設材料の中でも、安価で材料の性質が安定したものです。

さらに土は天然の素材であることから、あらゆる地域に存在します。

ぜねた

しかし、天然素材ゆえ品質のばらつきもあります。

盛土に用いる材料に要求される性能は以下の通りです。

盛土材料の持つべき性質
  • トラフィカビリティ(走行性)がよいこと
  • せん断強さがあり、圧縮性が小さく、浸食に対して強いこと
  • 木の根や、草など有機物を含まないこと
  • 膨張性の大きいベントナイトや、有機土などを用いないこと

盛土の材料には、施工が容易で、盛土の安定性を保ち、かつ有害な変形が生じ無いような材料を用いる必要があります。

盛土の造り方

盛土の造り方
若手技術者

盛土についてなんとなく理解できました。

ぜねた

では次に盛土の作業手順を見ていきましょう。

STEP
材料の搬入or受入れ

盛土材料を搬入する、または場内の発生土を受け入れます。

STEP
敷き均し

締固め厚さが30cm以下になるように均一に敷均します。

※路床の場合は20cm以下です。

STEP
締固め

排水を考慮するために、縦横断勾配に留意して水が盛土内に侵入しないように締固めます。

盛土の締固め作業は土に含まれる空気を少なくし、土の強度を確保する作業です。
十分に締固められた土は、雨による影響で軟化しにく胃だけでなく、強度や支持力が大きくなります。

なお、盛土の品質は、締固め度で管理するのが一般的です。
次に盛土の品質管理について、詳しく解説します。

盛土の品質管理

盛土の品質管理

盛土の品質管理は、広報規定方式と品質規定方式の2つの方法がありますが、締固め度による品質規定方式が一般的です。

締固め度(Dc)=現場密度/室内試験での最大乾燥密度×100%

締固め度による管理は、あらかじめ調査(原位置試験や室内試験)による測定値を基準密度として、現場で締め固めた密度が何%になるのかを表すものです。
先ほどの、式の分母が室内試験で求めた基準となる密度で、それに対して、現場の密度を試験により求め分子とします。

その結果、理論上求めることができる最大の密度(最大乾燥密度)に対して、どのぐらいの密度になっているのか、パーセンテージで表示します。

国土交通省の道路工事で対象土が砂質土の場合、締固め度は以下のとおりです。

工種締固め度(Dc)
路体90%以上
路床95%以上

ちなみに、最大乾燥密度については[最大乾燥密度の求め方! 最適含水比との関係を解説]の記事で解説しています。

✅最大乾燥密度と最適含水比の関係を徹底解説

盛土の施工の注意点

盛土の施工上の注意点

盛土の施工の注意点は以下の2点です。

  • 雨等の排水処理
  • 地山と盛土の切盛境

高品質な盛土を作るためには、水の処理と切盛境での段切りでの施工になります。

盛土の施工に関して詳しくは、法面の安定勾配とは!?5秒で解決!で解説しています。

盛土に関する質問

盛土に関連する用語を集めました。
用語が不安な方はまずは、こちらからご覧ください。

法面(のりめん)

人工的に作られてた斜面

法肩(のりかた)

法面の最上部

法尻(のりじり)

人工的に作られてた斜面

小段(こだん)

法面と法面の間にもうける2m〜5m程度の平らな場所

切盛境(きりもりざかい)

切土と盛土の境目

ぜねた

みず道になりやすいため、排水処理が必要です

路床(ろしょう)

舗装(路盤)の下面のより1m下の範囲のこと

路体(ろたい)

路床より下の盛土部分

路盤(ろばん)

路床の上に設けた部分で、舗装の荷重を分散して路床に伝える役割を担う層

ぜねた

通常、上層路盤と下層路盤の2つに分けられます

盛土について【まとめ】

盛土について、材料から施工方法や施工上の注意点や管理の方法について解説しました。
土工事の基本なのでしっかり理解しましょう。

盛土とは

盛土(もりど)は土を持って地盤を高くする作業

土は建設材料の中でも、安価で材料の物理的な性質が安定したもの

盛土の施工は雨水が入らないように注意しましょう

以上、盛土について解説しました。

ぜねた
管理人
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。一級土木施工管理技士
ゼネコン時代は安全を第一に現場を走り回ってました。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事

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