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エラスタイトとケンタイトの違いがわかりません。
ケンタイトはエラスタイトの上位に位置する建設資材です。
どんなときに使用するんですか?
どちらも、コンクリートにおける目地材として使用します。
・エラスタイトとケンタイトの違いって何?
・エラスタイトやケンタイトってどんな場所で使われるの?
・エラスタイトやケンタイトってどうやって施工するの?
こんな悩みを解決します。
・エラスタイトとケンタイトの違い
・目地材を使用する場所
・目地材の加工、固定方法
この記事では、エラスタイトとケンタイトの違いや目地材の役割や使用する場所、施工方法について解説しています。
これを読み終えればエラスタイトとケンタイトの違いが理解できて、 施工場所や施工方法が理解できるので、 注文するときに悩まなくなります。
執筆者
当サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。
また、地切りについては[地切りとは!?工事現場経験7年の元ゼネコンマンが撤退解説]で詳しく解説しています。
エラスタイトとケンタイトの違いって何ですか?
どちらも同じ目地材ですが、ケンタイトの方が新しく性能が良い商品です。
エラスタイトもケンタイトも、瀝青質の目地板でコンクリートの目地材として活用されます。
材料の70%以上がアスファルトで作られていて、防水性・耐腐食性が良く。 長期耐久性に優れた目地材です。
まずは、どんな違いがあるのか見ていきましょう。
ケンタイトはエラスタイトの完全な上位互換商品として販売されています。
以前は、コンクリートの目地材といえばエラスタイトを使うのが一般的でした。
今でも目地材のことはエラスと呼びます。
エラスタイトの欠点を改良したものがケンタイトです。
弱点として、
使用される環境によって
・盛り上がってくる
・内部が薄くなる
といった現象がおきていました。
先ほどの弱点を改良したのが、 ケンタイトです。
エラスタイトとケンタイトには、大きく2つの違いがあります。
①耐久性
エラスタイトの特徴
・膨張伸縮挙動により劣化
・紫外線に弱い
エラスタイトは復元性が乏しいというデメリットがありました。
一度、コンクリートの膨張によって圧縮されると元に戻らないのです。
ケンタイトでは、その現象が極力起きないように改良されています。
また、長期的な安定性が良い材料であるとはいえ、紫外線にあたると劣化してしまいます。
②施工性
ケンタイトもエラスタイトも、製品自体は四角い板です。
現場では、 使用する形に切って加工指定使用します。
エラスタイトは、非常に固くカットしづらい製品です。それに比べて、ケンタイトはカットがしやすいため、加工しやすい製品になります。
加工しやすいため現場での作業性はバツグンです。
そもそも目地材って何ですか?
レンガやタイル等の部材のスキマを埋める材料です。
目地材 (めじざい)とは、レンガやタイル等の部材を並べた際に生じるスキマ (目地) を埋めるための材料です。
コンクリートの目地材には、一般的に伸縮性があるエラスタイトやケンタイトを使用します。
伸縮性があることで、 コンクリートのひび割れを防止することができます。
コンクリートも温度によって、 「膨張」 「収縮」 といった挙動があります。
もちろん、すごく小さくて目に見えないくらいですが。
コンクリートと隣のコンクリートの距離がゼロだと、膨張した際にコンクリート同士がぶつかることでひび割れの原因になります。
そこで、使用するのが目地材です。
目地材を挟むことで、コンクリートの「膨張」「収縮」に合わせて、目地材が「収縮」「膨張」します。
目地材は、コンクリート楮応物を作る際には一般的に広く利用されています。
護岸構造物
ダム
貯水池 調整池
用水路
防波堤
防潮堤
護岸の構造物は、河川に沿って、護岸ブロックなどを敷き詰めていくことがよくあります。
その場合、目地は延長10mごとに設置するのが一般的です。
ダムコンクリートなど、構造的に大きなコンクリートは、 伸縮挙動が大きくなるため、目地材が必要になります。
水密性が要求される構造物であるため、 止水版の方が一般的に使用されます。
実際、用排水路が現場打ちのコンクリート構造物である場合は、 目地材を設置する設計です。
構造物の延長が長いため、数mに1箇所エラスタイト等の目地材を設けるのが一般的です。
このように、目地材は水が使われるところで広く使用されています。
水密性が要求される場所では、 止水板を使用します。
エラスタイトやケンタイト等の目地材の施工は大きく2STEP。
①カット
②固定
切断して型枠やコンクリートに固定する。
これだけです。
それぞれ詳しく解説します。
①カット
使用する大きさに合わせて目地材を切断します。
製品自体は 1.0m×1.0mなので、それを切断して任意の形に加工します。
エラスタイトはかなり固い材質ですが、ケンタイトはカッターで簡単に切断できます。
②固定
エラスタイト、 ケンタイトはビスで固定します。
コンクリートに固定する場合は、コンクリートに穴をあけてビス止め。
目地材が膨張収縮するので、接着剤やテープでの固定では動いてしまう可能性があるので注意しましょう。
特に大きな構造物に設置する時は、ビス止め一択です。
コンクリートの目地は10m以内に設置するのが原則です。
伸縮目地の材質、厚、間隔は設計図書によるものとするが、特に定めのない場合は瀝青目地材料厚は1cm、 施工間隔10m程度とする。
国土交通省 「共通仕様書』 令和2年3月 1-61
ちなみに建築の土間コンや、一般家庭の駐車場などは3m間隔で目地を設置することが多いです。
なお、エラスタイトとケンタイトの厚みは以下の通りです。
厚み
10mm、 15mm、 20mm、 25mm、30m
土木工事では厚み10mmのものを使用します。
コンクリートの目地材であるエラスタイトとケンタイトについて解説しました。
どんな場所で使用して、 どんな違いがあるのか理解できたと思います。
・エラスタイトとケンタイトの違い
・ケンタイトはエラスタイトの上位互換
・ケンタイトは施工がしやすく耐久性に富む
以上、コンクリートの目地材であるケンタイトとエラスタイトについて解説しました。
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