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建設工事でよく使用するヘロンの公式って便利ですが、計算式ってなかなか覚えにくいですよね。
現場で関数電卓を叩いて、ささっと計算できる先輩を見て、「カッコいい」と思っていましたが、式をなかなか覚えられずに苦労しました。
実際に使用する機会は多いので、事務所に戻らなくても計算できるのでしっかりと覚えましょう。
本記事では、“ヘロンの公式”の解説に加えて、実際にどうやって計算するのか計算例を交えて解説します。
また、実務で使用できるエクセルシートもダウンロードできるように公開しているので、良かったら活用してください。
・ヘロンの公式の解説
・ヘロンの公式を使った三角形の計算例
・計算につ変えるエクセルシート
執筆者
『つちとき』管理人|元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|1級土木施工管理技士|書籍『仕組み図解 土木工事が一番わかる』著者
『つちとき』管理人|元準大手ゼネコン勤務|土木の現場監督7年|1級土木施工管理技士|【経験工種類】道路土工事、トンネル、PC上工、橋梁下部工|書籍『仕組み図解 土木工事が一番わかる』出版
当サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。
また、水準測量の計算方法については[水準測量の計算方法はこれでバッチリ!野帳の書き方を現場監督7年の土木技術者が解説]で詳しく解説しています。
実務で使用できるヘロンの公式の計算式を入力したエクセルシートを共有します。
ダウンロードして活用してください。
面積の計算結果は、小数点第3位で切り捨てになっているので注意してください
\ 面積の計算もこれでラクラク /
公式を教えてください。
「A(面積)=√s(s-a) (s-b) (s-c)」 と 「s=(a+b+c)/2」 の2つの式から面積を算出します。
土木の工事でよく使う「 ヘロンの公式」は三角形の面積を計算する公式で、 3辺の長さが分かることにより面積が計算できます。
まずは、公式を解説します。
この三角形で面積を計算する場合、 ヘロンの公式だとどのように計算するのか解説します。
公式は以下の通りです。
A (面積) =√s(s-a) (s-b) (s-c)
s=(a+b+c)/2
まず最初に sを計算したあとに、面積を計算します。
なぜ、ヘロンの公式を使うのか?
というと、
三角形の3辺の長さが分かることで面積を算出できるというのは、非常に汎用性が高いからです。
現場の出来高を測定する際には、よく使用されます。
特に、舗装工やのり面工事、用排水河のシールコンなど、凸凹した面でも面積を計算できるので重宝します。
次に、実際の計算例を解説していきます。
このような三角形を計算したい場合
a=3.55m、 b=4.21m、c=5.11m
とすると、
s=(3.55+4.21+5.11)/2
=6.44
A=√6,44× (6.44-3.55)×(6.44-4.21)x (6.44-5.11)
=7.39
という計算になります。
結果を以下の表にまとめます。
a | b | c | s | A |
---|---|---|---|---|
3.55m | 4.21m | 5.11m | 6.44m | 7.39m |
このような形の面積を測りたい場合を例として解説します。
まずこの図形を3角形に分割します。
この図のように分割した場合、
a=4.48m、 b=4.47mc=7.21m、d=7.44m、e=5.01m、 f=2.57m、g=3.93m
とすると、
面積を計算する場合は、3角形に分割して計算します。
①の三角形
s①= (4.48+4.47+5.21)/2
=8.08
A① = √8.08×(8.08-4.48)×(8.08-4.47)×(8.08-5.21)
=9.55
②の三角形
s②=(7.21+7.44+5.01)/2
=9.83
A②=√ 9.83× (9.83-7.21)×(9.83-7.44)×(9.83-5.01)
=17.22
③の三角形
s③=(5.01+2.57+3.93)/2
= 5.76
A③=√5.76× (5.76-5.01)×(5.76-2.57)×(5.76-3.93)
=4.99
A=A①+A② +A③
=9.55+17.22+4.99
=31.76
と計算できます。
a | b | c | s① | A① |
---|---|---|---|---|
4.88 | 4.47 | 7.21 | 8.08 | 9.55 |
a | b | c | s② | A② |
---|---|---|---|---|
7.21 | 7.44 | 5.01 | 9.83 | 17.22 |
a | b | c | s③ | A③ |
---|---|---|---|---|
5.01 | 2.57 | 3.93 | 5.76 | 4.99 |
エクセルを使って計算する際の注意点を解説します。
ポイントは一つ。
少数点以下の何桁まで使って計算するのか、要注意です。
どこの段階で四捨五入するのかで最後の面積が変わります。
公共工事では、面積は小数点2桁で計算するのが一般的です。
例 sを小数第三位で四捨五入した場合
a | b | c | s | A |
---|---|---|---|---|
3.55 | 4.21 | 5.11 | 6.44 | 7.39 |
例 sを小数点3桁以下で切り捨てにした場合
a | b | c | s | A |
---|---|---|---|---|
3.55 | 4.21 | 5.11 | 6.43 | 7.36 |
このように、sで切り捨てと四捨五入で場合で、sとAが変わります。
私個人の経験からすると、sは小数点3桁を四捨五入して、面積を計算するときには3桁を切り捨てるのが一般的です。
s=(3.55+4.21+5.11)/2
=6.435
A=√6,44× (6.44-3.55)×(6.44-4.21)x (6.44-5.11)
=7.398099….
以下の結果を表にまとめると以下の通りです。
a | b | c | s | A |
---|---|---|---|---|
3.55 | 4.21 | 5.11 | 6.44 | 7.39 |
土木工事において必須の、「ヘロンの公式」について解説しました。
ヘロンの公式を使った面積の計算方法が理解できたと思います。
・ヘロンの公式は、A (面積) =√s(s-a) (s-b) (s-c)、s=(a+b+c)/2 で計算
・多角形の場合は三角形に分割する
・計算時の四捨五入か切り捨て、切り上げで計算結果がかわるので注意
以上、ヘロンの公式について解説した。
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