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ぜねた
元ゼネコンマン/1級土木施工管理技士
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。
一級土木施工管理技士。
ゼネコン時代は安全を第一に
現場を走り回ってました。
現場で学んだ知識や土木に関する知識を
発信しています。
技術士の資格取得を目指して現在勉強中。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
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材料検収って何?やるべき理由や、具体的な手順を解説

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若手技術者

材料検収ってなに?

若手技術者

どうやって材料検収を行うの?

本記事ではこんな悩みを解決します。

建設工事に携わっている人には、なじみが深い材料検収。
忙しい現場監督にとっては、 どうしてもなぁなぁになりがちですが、工事の管理上、重要な工程です。

使用材料で見落としがあると、 大きな手戻りが発生する可能性もあります。

ここでは、材料検収とはなにか? から、材料検収をおこなう理由や材料検収を行う具体的な方法を解説しますね。

最後まで読んで、技術者としてレベルアップしてください。

本記事の内容

・材料検収とは何か

・材料検収をやるべき理由

・材料検収の具体的な手順

執筆者

サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。

当サイトでは、現場監督の抱える悩みを解消するコンテンツを用意しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。

目次

材料検収とは?

若手技術者

材料検収って何ですか?

ぜねた

現場で使用する材料が基準を満たしているか確認することです。

工事に携わっていると、よく耳にする材料検収。

意外とフワッとした言葉のため、本ブログでは以下のように定義します。

材料検収とは

現場に搬入した材料が注文通りの数量、規格、品質であるか否か検査したうえで引き取ること

材料検収を行う理由は、設計図書で定めた規格を満たした仕様の材料であるのか確認する必要があるから。

ぜねた

間違った材料で工事目的物を構築してしまうと致命的です

では、どうやって設計図書の規格を満たしているのか、確認するのか解説しますね。

工事材料の品質確認方法

具体的な方法は発注者によって異なりますので、あくまで一般的な方法を解説します。

工事の受注者は、工事に使用した材料の品質を証明する資料を保管し、監督員に提出をします。

材料の品質を証明する資料

・試験成績表
・ミルシート等の品質規格証明書

ミルシート: 鋼材証明書

その中で、 設計図書において監督員の検査が必要とされている材料については、検査を受ける必要があります。

また、 JIS規格に適合した材料は、基本的にはJISマークの確認でOKです。

品質証明の資料の提出は不要となります。
いずれも、発注者によって異なりますので、必ず発注者の仕様を確認してくださいね。

さらに具体的な材料検収の方法は、「材料検収の具体的な手順」で詳しく解説しています。

材料検収をおこなう理由より先に、”具体的な材料検収の方法”を知りたい方は、読み飛ばしてください。

なぜ材料検収をやるのか?

若手技術者

材料検収って書類も多いですし、検査も大変です…

ぜねた

その気持ちめちゃめちゃわかります。 でも、大事な工程なんです

材料検収を行う理由は、 現場に搬入する材料が仕様にあった材料であるかどうかを確認する重要な機会であるから。

発注者はそれぞれ設計基準書があり、設計の基準に従って工事で使用する材料の仕様書等で規格を定めています。
その品質規格を満たした材料を使用しなくては、設計通りの機能を発揮しません。

なので、 必要な書類を整えたり、検査に手間や時間がかかったり、といったことがあっても重要な工程なのです。

建設工事の特徴

建設工事の特徴として、 品質を確保するためには工事のプロセス上、 完成時には不可視(ふかし)となる部分が多いというものがあります。

代表的なわかりやすい例が鉄筋です。

鉄筋コンクリート構造物は、鉄筋を組みコンクリートを打設します。

コンクリートを打設してしまったら、 鉄筋は見えなく (不可視に)なってしまい、目視で品質規格を満たした材料なのかどうかを確認するのが困難です。

ぜねた

埋め込まれた状態では、鉄筋の太さやロールマークを確認することができないですよね

なので、 事前に材料を確認し、監督員による立会い確認や写真を撮って記録を残すことが必要です。

具体的な材料検収の手順

若手技術者

材料検収の大切さはわかりました

ぜねた

最後に具体的な手順を解説しますね

材料検収の具体的な手順について解説します。

あくまで発注者によって異なりますが、参考にしてくだされば幸いです。

公共工事の場合

・材料承諾を提出
・工事監督員が、仕様に則った材料であるか確認
・現場に搬入
・承諾と同じものか元請けが確認
・監督員立会いの下写真をとる

となります。

詳しく解説しますね。

材料検収の手順 ① 材料承諾を提出する

まずは、 材料承諾願いという書類を提出し、 発注者に書面で使用する材料を届け出ます。

材料承諾願い

設計図書に記された材料について受注者が使用する材料を届け出ること

ぜねた

発注者によっては、「使用届け」 という場合もあります

試験成績表や性能試験結果など使用する材料の仕様が分かる書類に鑑をつけて、提出します。

鑑は各発注者の書式に則ったものを使用して提出してください。

材料検収の手順② 工事監督員が、仕様に則った材料であるか確認

発注者は、使用材料が仕様書に定めた品質を満たす材料であることを確認します。
もし、規格を満たしていない材料の場合は、使用をさせないようにしなくてはなりません。

また、検査が必要な場合は、受注者と発注者で調整を行い、検査日を決めて検査を行います。

ぜねた

受注者の方は、発注者の定める材料検査の基準を確認しましょう

材料検収の手順 ③現場に搬入

材料承諾の許可が下りたら、現場に材料を搬入しましょう。

搬入状況の写真も併せて撮っておくと、 グッドです。

搬入状況の写真も撮っておければ⭕️

忙しい合間を縫って写真を撮るのは、手間かもしれませんが 「もし何かあった時」の自己防衛になります。

材料検収の手順④承諾と同じものか元請けが確認

受注者は、搬入した材料が品質を満たすものかどうか、現場で現物を見て確認します。

わかりやすい例が、鉄筋のロールマークです。

鉄筋のロールマーク

鉄筋の表面に表記されている突起のこと

現場で判断できるように、鉄筋の材質に応じて印がついています。

スクロールできます
SD295マークなし
SD345突起1個
SD390突起2個
SD490突起3個
ぜねた

鉄筋の材質が間違っていたら大問題です

忙しい現場監督からすると、どうしても作業を優先して写真を撮ることを目的としてしまいガチです。

しかし、間違った材料を搬入して手戻りとなっていまうことが一番のロスなので、自分の目で確認しましょう。

材料検収の手順⑤監督員立会いで写真をとる

現場に搬入した材料が品質を満たすものと確認ができたら、監督員立会いの下、材料承諾にあった材料かどうかを確認してもらいます。

黒板に以下のように記載しましょう。

タイトル: 材料検収
使用場所:○○大橋P1橋脚
搬入資材名:異形鉄筋
入荷数量 仕様 : D19L=3500mm×◯本
       D19L=5000mm×◯本

こんな風に、どんな材料が、どこで何個搬入するのか、

注意: 発注者によって、 立会いが必要な材料や頻度が異なる

発注者によって必要となる材料や、 頻度が異なるので、しっかりと確認しましょう。

ぜねた

材料を使用するまで、その材質に変質が生じないように、保管する必要があるので、 しっかりと保管しましょう

材料を使用する上での禁止事項

ちなみに、公共工事では材料検収を終えた材料を使用するにあたって、注意点があります。

それは、材料を他の現場に流用すること

材料の流用は禁止

ぜねた

多く仕入れても余ったら他の現場で使えばいいや。 は原則禁止されています。

正確には発注者によって異なると思いますが、 仕様書で定められているので、チェックしましょう。

えー、そんなの当たり前にやっているよ。
なんて方は、自己責任でお願いします。

材料検収 【まとめ】

材料検収について、 まとめました。

・材料検収とは、 現場に搬入した材料が注文通りの数量、 規格、品質であるか否か検査したうえで引き取ること

・材料検収は建設工事の特徴から、品質を満たした材料を使用しているかを確認するために必ず必要な行為

・具体的には、「材料承諾を提出」 「工事監督員が、 仕様に則った材料であるか確認」「現場に搬入」 「承諾と同じものか元請けが確認」「監督員立会いの下写真をとる」

以上、 現場管理の参考になれば幸いです。

ぜねた
管理人
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。一級土木施工管理技士
ゼネコン時代は安全を第一に現場を走り回ってました。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
まな
当サイト専属Webデザイナー
当サイトのアイキャッチなどのデザインを担当しているWebデザイナーです。
企業様、個人事業主の方、問わずお仕事をさせていただいています。
お仕事のご依頼、ご相談はこちらからお気軽に連絡ください。
過去の作品はコチラからご覧ください。→https://mama-design.jp/portfolio1/

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