ラウンドアバウト(環状交差点)って事故は起きないの!?
ラウンドアバウトって信号ないし危ないですよね?
意外と事故は少ないんです!
信号がないのに何でですか?理由は何ですか?
出会い頭の事故がないのと、スピードを抑えられるのが大きな理由です。
- ラウンドアバウトって信号がないのに事故は起きないの?
- 先に導入してる国はあるの?
- ラウンドアバウトにするメリットってあるの?
こんな疑問を解決します。
ラウンドアバウト(環状交差点)の事故について
ラウンドアバウト(環状交差点)について
ラウンドアバウト(環状交差点)のメリットとデメリット
この記事では、ラウンドアバウトの事故について解説しています。
これを読めばラウンドアバウトの事故が少ない理由が理解できます。
執筆者
1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが信号がないラウンドアバウトでの事故の状況について解説します。
ラウンドアバウト(環状交差点)に事故はつきもの!?
普通の交差点より事故が少ないなんて信じられません。
海外の実績と、日本でのこれまでのデータから確実に事故は減ってます。
信号がないラウンドアバウトは普通の交差点より複雑で、事故も多そうなイメージがありますよね?
それでも、事故は減るんです。
日本より先に導入しているアメリカでは人身事故が76%減ったというデータが国土交通省から発表されてます。
ラウンドアバウトの事故が減る理由としては、
- 一方向に回るため、出会い頭の事故がない
- 事故が起きても車が低速なので重大化しにくい
この2つが事故が減る大きな理由です。
ラウンドアバウト(環状交差点)は平面交差の一種!事故は交差点で起きる
平面的に道路が交差する交差点での事故の発生率は5割です。
事故全体の半分は交差点で起きているんです。
わが国の交通事故の約5割は交差点(交差点内および交差点付近)で発生しており、道路全体の安産性確保の観点から交差点での交通事故の防止・軽減策が強く望まれるところである。
日本道路協会(平成27)『道路構造令の解説と運用』丸善出版(P447-448)
そんな事故を減らす取り組みとして、導入したのがラウンドアバウトなんです。
交通量が多いと機能しない等課題もありますが、事故が減るのは素晴らしいことですよね。
そもそもラウンドアバウト(環状交差点)ってなに!?やっぱり事故は多いんですよね?
ラウンドアバウトって、昔からあるロータリーとかと何が違うんですか?
ラウンドアバウトは環状交差点として2014年の9月に正式に法律で定められました。
ラウンドアバウト(環状交差点)はヨーロッパを発祥とする交差点形式のひとつです。
日本でも昔からロータリー交差点や円形交差点として以前からありましたが、2014年9月に施行された道路交通法の改正に基づき、”環状交差点”という名称で法律が整備されました。
なお、ラウンドアバウト(環状交差点)の構造や詳しい用語については、ラウンドアバウト(環状交差点)について1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが徹底解説!?で詳しく解説しています。
やっぱり事故は起きやすいよね!?ラウンドアバウト(環状交差点)のデメリット
良いところもあれば当然悪いところもありますよね。
悪いところを3つ紹介します。
ラウンドアバウトを導入するデメリットは大きく分けて3つあります。
- スピードを落として環道に進入するため渋滞の原因になる可能性がある
- 慣れないと右折するのに270°回る必要があるため方向に迷う
- 設置するのに普通の交差点よりスペースが必要
なお、ラウンドアバウトを導入するデメリットについては、ラウンドアバウト(環状交差点)のメリット・デメリットで詳しく解説しています。
ラウンドアバウト(環状交差点)と事故について【まとめ】
ラウンドアバウトの事故の状況について解説しました。
信号がなく複雑に見える構造のでラウンドアバウトですが、事故が減って安全な構造なんです。
ラウンドアバウトは一方向に回るため出会い頭の事故がない
環道に進入する際にスピードが落ちるので、事故が起きても重大化しにくい
アメリカでは人身事故が76%も減った
以上、ラウンドアバウトの事故について解説しました。
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