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ぜねた
元ゼネコンマン/1級土木施工管理技士
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。
一級土木施工管理技士。
ゼネコン時代は安全を第一に
現場を走り回ってました。
現場で学んだ知識や土木に関する知識を
発信しています。
技術士の資格取得を目指して現在勉強中。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
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マウントアップ型、セミフラット型、フラット型の違いとは!? 工事経験10年の土木技術者が解説

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若手技術者

セミフラット形式の構造がよくわかりません。

ぜねた

現在主流になっている歩道の構造です。

若手技術者

他にも形式があるんですか?

ぜねた

マウントアップとフラットの計3種類です。

・マウントアップ型って何?
・セミフラット型って何?
・フラット型って何?

こんな悩みを解決します。

本記事の内容

・マウントアップ、セミフラット、 フラット形式の違い
・歩道の構造について
・歩道の勾配、幅員等の決まりについて

この記事では、歩道の形式について解説しています。

これを読み終えればマウントアップ、セミフラット、 フラット形式の違いが明確になります。

執筆者

「つちとき」管理人
元準大手ゼネコン7年勤務
『しくみ図解 土木工事が一番わかる』著者
一級土木施工管理技士
ぜねた(@GenetaCivil)

当サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。

また、ラウンドアバウト(環状交差点) については[ラウンドアバウト(環状交差点)について1級土木施工管理技士の元ゼネコンマンが徹底解説!?]で詳しく解説しています。

目次

マウントアップ、セミフラット、 フラットの違い

若手技術者

マウントアップ、セミフラット、フラット型の違いがわかりません。

ぜねた

車道と歩道の高さに違いがあります。

歩道の構造は、大きく3種類に分類されます。

マウントアップ
 歩道が車道より高い構造。 歩道は縁石と同じ高さ
・セミフラット
 歩道が車道より5cm高い構造。 歩道と車道の境は縁石で仕切っている。
・フラット
  歩道と車道が同じ高さの構造。 歩道と車道の境は縁石で仕切っている。

※縁石のサイズはわかりやすくするために、
実際のサイズと異なります。

歩道の構造については、 道路構造令で定められています。

また、歩行者の円滑な移動の観点から、現在はセミフラット形式が一般的な構造になっています。

歩車道を縁石により分離する場合の歩道の形式は、 歩道面を車道面より高く、かつ縁石天端
高さより低くする構造(セミフラット形式)とすることを基本とする。

国土交通省平成17年2月 「歩道の一般的構造に関する基準」

マウントアップ形式

マウントアップ形式は、 歩道面の高さが歩車道境界ブロックの縁石天端と同じ高さの構造です。

車道面より歩道が高くなる構造になります。

ぜねた

以前は、マウントアップ構造が主流の構造でした。

しかし、車両の乗り入れ部や、 横断歩道部での段差すりつけによる歩道の平坦性の確保が困難になることから、 特に車いす等の走行性が悪化します。

そのため、現在ではマウントアップから、セミフラット形式へ移行されています。

セミフラット形式

セミフラット形式は、 歩車道境界ブロックの縁石を挟み歩道面が車道面より5cm高くなる構造です。

縁石の天端は、車道面より15cm以上高くする必要があります。

ぜねた

現在はセミフラット形式主流です。

車道より歩道が高いことから、 排水性や安全性が高い構造であり、なおかつ車両の乗り入れ部などが生じても平たん性も確保できます。

フラット形式

フラット形式は、 歩車道境界ブロックを挟み車道面と歩道面の高さが同じ構造です。

セミフラット形式と同じように、縁石の天端は車道面より15cm以上高くする必要があります。

ぜねた

横断歩道と接する区間においては、視覚障碍者に配慮して車道面と歩道面に2cmの段差を設ける必要があります。

しかし、車道面と歩道面が同じ高さのフラット形式では、段差を設けることが困難であり課題となる構造形式です。

歩道の一般的な構造

若手技術者

形式の違いについてはわかりました。

ぜねた

次は歩道の一般的な形式について解説します。

歩道とは、歩行者が安全に通行するために設けられた部分です。

道路構造令では以下のように定められています。

専ら歩行者の通行の用に供するために、縁石せん又はさくその他のこれに類する講座区物により区画して設けられる道路の部分をいう。

道路構造令第2条1項

縁せきや柵等によって分離されたものになるので、 区画線のみによって分離されたものは歩道とはいいませんので、ご注意ください。

ぜねた

区画線で区切った場合は 「路側帯」 「路肩」 になります。

歩道は車やダンプなどが走行することを想定していないため、車道と舗装構造が異なります。

歩道の勾配

歩道の項場についても、「歩道の一般的構造に関する基準』 で定められています。

排水性を確保しながら、歩行者や車いすの通行に配慮した勾配とする必要があります。

イ) 歩道の縦断勾配は、5%以下とする。 ただし、沿道の状況等によりやむをえない場合には、 8%以下とすることができる。
ロ) 歩道の横断勾配は、雨水などの適切な排水を勘案して、 2%を標準とする。
また、 透水性舗装等を行った場合は1%以下とする。

すりつけ部については、特例がみとめられていますが原則はこの勾配におさまるように道路を構築します。

歩道の幅員

歩道は歩行者が通行するだけでなく、 バス待ちや横断歩道での信号待ちなど滞留機能が必要になるのが歩道です。

歩道の幅員についても、道路構造令で定められています。

歩道の幅員は、歩行者の交通量が多い道路にあっては3.5メートル以上、 その他の道路にあっては2.0メートル以上とするものとする。

道路構造令第11条3項

なお、路上施設を設ける場合は、路上施設を設ける分歩道を拡幅する必要があります。

ぜねた

とはいえ都心部だと用地の関係から、歩道の幅員がどうしても狭い部分がありますよね。

まとめ】マウントアップ、セミフラット、フラット形式の違い

歩道の形式について解説しました。

マウントアップ、セミフラット、フラット形式の違いが理解できたと思います。

マウントアップ形式、セミフラット形式、フラット形式の違い

・フラット形式は、歩車道境界ブロックを挟み車道面と歩道面の高さが同じ構造
・セミフラット形式は、歩車道境界ブロックの縁石を挟み歩道面が車道面より5cm高くなる構造
・マウントアップ形式は、歩道面の高さが歩車道境界ブロックの縁石天端と同じ高さの構造

以上、マウントアップ、セミフラット、フラット形式の違いについて解説しました。

ぜねた
管理人
元準大手ゼネコン勤務の土木技術者。一級土木施工管理技士
ゼネコン時代は安全を第一に現場を走り回ってました。
【携わった工種】
道路土工、トンネル、PC上部工、橋梁下部工事
まな
当サイト専属Webデザイナー
当サイトのアイキャッチなどのデザインを担当しているWebデザイナーです。
企業様、個人事業主の方、問わずお仕事をさせていただいています。
お仕事のご依頼、ご相談はこちらからお気軽に連絡ください。
過去の作品はコチラからご覧ください。→https://mama-design.jp/portfolio1/

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