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床付けって何ですか?
床付け(とこづけ)とは掘削した地盤面を水平に整えることです。
なぜ、掘削した面を整えるんですか?
凸凹の状態だと、その後に施工する砕石や均しコンの出来形に悪い影響を与えてしまうからです。
・床付けって何?
・床付け作業の手順は?
・床付け作業の注意点は?
こんな悩みを解決します。
・床付け作業について
・床付け作業に至る前での作業の手順
・床付け作業の注意点
この記事では建築だけでなく土木の工事でも必要不可欠な床付け作業について解説しています。
これを読み終えれば”床付け”という言葉の意味が明確になり、打合せの際に自分の指示が伝わらないということを避けることができます。
執筆者
当サイトの運営者ぜねたの詳しいプロフィールは、コチラです。
また、床掘りについては[床掘りと掘削の違いとは?元ゼネコンマンが徹底解説!]で詳しく解説しています。
床付けとはなんですか?
掘削した面を仕上げる作業です。
床付けとは、地盤を所定の深さまで掘削して砂利(砕石)や捨てコン(均しコン)の打設ができるような状態にすること。
床付:地盤を所定の高さまで掘削した後に、施工基面を水平に均す作業
バックホウなどの重機を用いて、所定の高さまで地盤を掘り下げます。
所定の高さまで掘削したら、水平に面を整えます。
この所定の深さまで掘削し、正確に地盤面を水平に整える作業を「床付け」といいます。
床付けは、「とこづけ」と読みます。
はじめて見た時は、「ゆかづけ」と読みがちなので注意しましょう
ちなみに、床掘リと掘削に明確な違いがあるのをご存知ですか?
掘削:施工基面より上を掘る作業
床掘り:施工基面より下を掘る作業
この認識であれば大きな間違いはありません。
施工基面:最終の仕上がり面
さらに詳しい掘削と床掘りについては、[床掘りと掘削の違いとは?元ゼネコンマンが徹底解説!]の記事で詳しく解説しています。
︎︎︎︎︎︎✅床掘りと掘削の違い
現場では何気なく同じ意味の言葉で使いがちですが、積算上は明確な違いがある2つの言葉。掘削と床掘りの意味の違いを即答できないなら、「お、できるやつ」と思われるためにも記事を読んでサクッと学んでみてはいかがでしょうか?(5分程度で読めます)
関連記事 床掘りと掘削の違いとは?元ゼネコンマンが徹底解説!
実際の作業手順はどのように進むんですか?
理解を深めるために、掘削から床付け完了まで一連の流れを解説します
掘削〜床掘り〜床付けまでの一連の流れは以下のとおりです。
①施工基面まで掘削する
②床付け面まで床掘りを行う
③丁張りを基準に床付けする
ちなみに、MKプロジェクト様がYouTubeで「床掘り〜基礎砕石」までの施工の一連の流れを撮影した動画を公開されていたので、紹介させていただきます。
動画を見ると、1発で作業のイメージができたと思います
丁張を目安に、現況の地盤から施工基面まで掘削しましょう。
法丁張を
施工基面まで掘削できたら、次は床掘りです。
この時、構築する構造物だけでなく、作業スペースとして必要な余裕幅を見込無必要があるので注意してください。
最後の仕上げ作業が床付けです。
機械による掘削だけでなく、スコップやジョレンなどを用いて人力で精度良く作業を行いましょう。
レベルなどや丁張りを基準として、規格に収まるように調整します
国土交通省の場合
土工事の規格は±50mm
最後にランマーやタンパク質、振動コンパクターなどを用いて転圧します。
早速、床付け作業を開始します
ちょっと待ってください、最後に施行時の注意点を解説しますね
掘削〜床付け作業の一連の中で、注意するべきところがいくつかありますので、紹介します。
・床付け面の掘り過ぎに注意する
・床付け面の規格値を守ること
・床付け前に支持力を確認する
詳しく解説します。
床付けを行う際の一番の失敗は、掘りすぎにてしまうこと。
なぜなら、掘り過ぎてしまい土を戻してたとしても、一度地盤を乱してしまうことで強度の低下につながるから。
バックホウの爪などで一度掘ってしまうと、強度の低下に繋がってしまいます。
一度掘ってしまった土と、地山は異なります。
地山と、見出した土の地耐力は異なります。
なお、地山については[地山(じやま)とは?3秒でわかる!現場で知らないと恥ずかしい言葉の意味を1級土木施工管理技士が解説]の記事で詳しく解説しています。
床付け作業は、出来形の測定対象になります。
なぜかというと、床付け作業は土工事の仕上げ作業であり、その後の行程の構造物構築の出来形に大きく影響するから。
例えば、床付け作業の出来形として、設計より10mm高いとします。
そうすると、その上に構築する構造物の出来形が不足してします。
その上に構築する構造物が出来形不足とならないように、 設計の高さから少し低め (規格値内)を目標に施行していました
規格値の中におさまるようにレベルでしっかりと管理しましょう。
規格値と測定箇所数は発注者によって違う
規格値及び測定箇所については、監督員と事前に確認しておくことが大切です。
土工事の仕上げと言える作業なので、「床付けの出来形」にはこだわりましょう。
床付け作業が完了したら、地盤の支持力の確認が必要です。
U字溝など小規模の構造物は支持力の確認不要
実際、橋梁やボックスカルバートなど大きな構造物を構築する場合には、支持力の確認は必要不可欠です。
設計図書に書かれた支持力を満たしてるのかどうか、以下の試験を行なって地盤の支持力を測定します。
支持力測定試験
・平板裁荷試験
・キャスポル(簡易支持力測定)
土質質定数でよく出てくるN値や、平板裁荷試験の豊富については、[N値とは? 換算N値の違いや求め方、地耐力との関係を1級土木施工管理技士が解説]で詳しく解説しています。
床付けについて解説しました。
床付けの作業がどういうもので、どのようなときに行う作業なのか理解できたと思います。
・床付けは掘削面を水平に仕上げることで、「とこづけ」と読みます
・実際の作業の流れは、「施工基面まで掘削する」「床付け面まで床掘りを行う」「丁張りを基準に床付けする」
・床付け時は、「掘り過ぎ」「規格値を守る」「支持力の確認」ことに注意
以上、床付けについて解説しました。
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